内容説明
愚直な賢人であれ。ノブレス・オブリージュ（高貴なる者の義務）を育んだイギリスの『武士道』。明治維新期、『学問のすゝめ』と並び、百万の青年の魂を奮わせ、襟を正させた名著。世紀を超えたミリオンセラーが、今こそよみがえる。重要なメッセージが明瞭なかたちで述べられている部分のみを抜粋して訳し、原著の四分の一ほどの分量にした「エッセンス版」。
目次
第１章 自助
第２章 持続
第３章 好機
第４章 才能
第５章 意志
第６章 仕事
第７章 金銭
第８章 知恵
第９章 感応
第１０章 人格
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mochi
7
1800年代に書かれた、世界中で普遍的に読み継がれている名著のエッセンシャル版。後藤新平も愛読していた。紳士たるもの、身分ではなく人間性を高めよと説いた書。最近の本でいえば、マダム・シックの本の男性版とも言えるだろうか。何事にも一生懸命に努力し、時間を無駄にするな、そしてお金の使い方をよく考える。そして謙虚に周りの人には親切に。当たり前のことだけど、当たり前のことを常に実践し続ける人が真に立派な人になれると。ヨーロッパ史上の著名人は年齢を重ねてから勉学に励み、名を上げた人もいる。背中を押される一冊。2021/08/09
岩井 靖
2
大学時代ほとんど勉強もせずに社会にほうりだされ、これはまずいと思っていた時にスマイルズの「自助論」を読み、少しはやる気になって必死に勉強したことを思い出します。この本がなかったら今の私はなかったかもしれないです。ということでその「自助論」のエッセンスを今読んでみました。やはり、やる気にさせてくれる本だと思います。2012/08/05
うるめ
1
本書はスマイルズの自助論から大切なエッセンスを抽出したものである。私はまだ自助論を読んでいないので正しい評価は下せないが、内容としては武士道に通じるものがあるように感じた。2011/01/15
ispanoｍａｎ
0
ｽﾏｲﾙｽﾞの自助論のなかからの抜粋であることをことわりながらも、中味に引き込まれていく。原著はもっと事例が豊富ということなので、時間を見つけて読んでみたい。2016/07/13
fuuhta
0
150年も前にイギリスで出版されたSelf Help（自助論）のより重要な箇所を翻訳した本。自分のなかの＜人間＞を鍛え、心の質を高めることが人生の最終目標であり成功にいたる最短の道。ゆっくりでも良いから継続して努力をする。継続して追及する。なかなかすぐにはうまく生きられない人を励まし応援しエネルギーを与えてくれる、そんな本です。2010/09/13
