肝、焼ける

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  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062132183
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

歳下で遠距離恋愛中の彼氏に会うために、こっそり訪れた稚内。地元の人たちの不思議なパワーのおかげで、もやもやした気持ちが変化していく。「肝、焼ける」―激しいじれったさを表す方言が、真穂子を新たなステップに駆り立てた!?30代独身女性の「じれったい気持ち」を軽妙に、鮮烈に描く第72回小説現代新人賞受賞作を含む短編5作を収録。

著者等紹介

朝倉かすみ[アサクラカスミ]
1960年、北海道生まれ。北海道武蔵女子短期大学卒業後、さなざまな職を経験。2003年、「コマドリさんのこと」で第37回北海道新聞文学賞を受賞。2004年、「肝、焼ける」で第72回小説現代新人賞を受賞の期待の新人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

horihori【レビューがたまって追っつかない】

45
30歳を超えた独身女性を描いた短編5編。30歳を超えた女の、結婚に振り回される脆さをリアルに描く。我が事すぎて身につまされる。友達以上恋人未満な年下の相手を稚内まで訪ねたのに、怖くて真意が聞き出ない「肝、焼ける」女性3人だけの職場でオールドミス2人に挟まれた日常を描く「一番下の妹」結婚前の幸せな日常に、アレルギーのような一夜を過ごした女性「春季カタル」優等生で恋愛結婚を夢見てる内に、気が付けば歳を取り過ぎていた「コマドリさんのこと」彼にプロポーズの返事を保留にされ、やけになって友達と行った温泉での気づき2008/01/10

あつひめ

40
小説現代新人賞受賞作だそうだ。女の二十代と三十代、懐の深さ、恋の土俵に掛ける思いが180度回転するのかな。今までイケイケで攻めていたものが守りに入るお年頃。夢ばかり見ているわけにはいかない、現実を突きつけられることもある。そんな年ごろを乗り越えると立派なオバタリアン予備軍に成長していくんだろうな。タイトルの「肝、焼ける」…豪快なおばさんたちが私たちの未来予想図みたいだった…。2011/06/14

そうたそ

36
★★☆☆☆ 朝倉かすみさんのデビューのきっかけとなった作品、その名を更に広めることとなった小説現代新人賞受賞作等を収録した短篇集。それなりに読める面白さではあるけれど、何だかまだ新人故の個性の無さが感じられるような気がする。どの作品もこれといって面白いと思えるようなものはなかった。デビュー作とその後の何作かを収めたような作品集であるために、最近の朝倉さんの作品と比べると、やはりまだまだ「らしさ」が出てないと感じられた。この受賞作があって今があるんだな、と思う、その程度の作品にしか感じられなかった。2014/09/18

風眠

28
30代、独身女性の「肝、焼ける」話が書かれた短編集。「きもやける」って北海道弁で「じれったい」という意味らしいけど、実際は「じれったくてイライラする」とか「憎たらしくてイライラする」みたいな、いろんなニュアンスが混じった意味があるように思う。今では北海道でもあまり使われなくなったけど。恋愛や仕事に「肝が焼ける」感じは、同世代の女性が読むと共感できる部分が多いと思う。振り向いてほしい、ちやほやされたい、でも人には頑張っているとは思われたくない。そんな風に強がってしまうオンナたちが滑稽でもあり、可愛くもある。2011/05/06

matsu04

27
短編5編。どれもこれもちょっと屈折してるんだけど、なんだか良い。「一番下の妹」も「コマドリさんのこと」も、女同士の妙に難しい関係性(男にとっては謎)が分かるような感じで面白い。表題作と「一入」は最後に鼻の奥がツーンと来る。2024/01/16

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