内容説明
我々は今、地球システムのなかに新たな構成要素として、人間圏を作って生きている。そんな我々の一年を地球時間に換算すれば、1万~10万年に相当する。では、そんな時空スケールで日本列島の人間圏を考えたら、我々は何処へ行くのか?それが本書のテーマだ。『日本沈没』以来久々の、日本の作家にしか書けないクライシスノベルの登場。第26回メフィスト賞受賞作。
著者等紹介
石黒耀[イシグロアキラ]
1954年、広島県生まれ。勤務医。第二六回メフィスト賞を受賞した『死都日本』が処女作
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感想・レビュー
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中玉ケビン砂糖
43
長いけどこれはイッキ読み推奨。メフィスト賞が送り出した数少ない収穫のひとつ。代々木公園でアジ演説するより、説得力があって恐ろしい、歯ごたえ十分の代物。この小説の出版を契機に、火山学者のお歴々が緊急シンポジウムを開催することになったほどの怪作だ。先だっての事件もあり、今日本が最も憂慮すべきは、津波よりも土砂災害よりも原発よりもまず火山なのではないか。嫌でもそう思わせてしまうのがすごい。2014/11/07
あっちゃん
35
ここに来て、地震や噴火のニュースが流れていますが、絵空事じゃないリアルでもあるパニック巨編!主人公だと思われる男2人の脱出救出劇がハラハラ!古事記とかを引用した説も面白い講演を聞いているようでナルホド( ̄▽ ̄)2020/12/29
アナクマ
20
これは凄まじい。巨大噴火災害スリラー。悪いことに確実に当たる未来予測でもあるから、べらぼうに怖い。読もうが読むまいが、人間の都合とは無関係にマグマは今も蓄積し続けている。「近い将来、この規模の火砕流が発生すると分かったとしても、人類には何か手が打てるでしょうか」 ◉序章3ページの筆力。1-2章_20XX年1月の宮崎地震、4月の火山学講義、5月の予知連警告「噴煙柱崩壊型火砕流が発生した場合の危険域…住民人口は110万人、面積は大阪府に匹敵」。まだまだ序盤。下っ腹に力を入れて読みたい(無駄な抵抗だが)。2026/02/02
kirinsantoasobo
19
図書館本。破局的噴火という言葉を初めて知りました。あっという間に想像を絶する出来事が連続で起こり、あまりの凄さに唖然としたまま読み終わってしばらく考えが纏まりませんでした。信じ難いけれど、想定外の災害が増えている現状を考えると、無いとも言いきれないなと思います。噴火や地震の連鎖も恐ろしいですが、地球規模の降灰の影響はさらに恐怖を感じました。救いがあるとすれば、これを機に今までとは全く違う日本の再建を提示したところです。自然の力に抗わず、災害に強い国をつくるチャンスと捉える前向きな言葉に希望がもてました。2026/08/31
色々甚平
17
火山活動を中心としながら天災が九州の霧島で起こり、日本の半分がほぼ壊滅状態に陥る、数百万人の人々が死亡する中で、火山学者たちや政治家、アメリカ政府の対応などの群像劇になっている。日本神話の神々を火山として捉える仮説を急に考え始めるので、妙な感じになるのですが終盤でその意味を納得。天災についての被害も宛ら、日本もとい国民として何か改めて考えさせられる話も出てくる。アメリカ政府からみた日本とかね。火山灰などの被害は計り知れないの破壊力があり、読んでいると冗談で済まないかもな、と思いゾッとしてしまう一作だった。2015/08/06




