内容説明
コンスタンティノープルを中心に、ギリシア・ローマの古代文明が中世に継承され、ビザンツ・中近東文明が西欧の歴史に寄与した様相を描く中世史の好著。
目次
序章 ビザンティウムのビザンティン人
第1章 3つのポルトレ
第2章 東ヨーロッパ人の起源と発展
第3章 城壁は語る
第4章 正統信仰を見守る眼
第5章 コンスタンティノープル征服
第6章 市民の日常生活点描
終章 最後の嵐
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mahiro
2
イスラムに滅ぼはれるまで繁栄を誇った東ローマ帝国の首都、と言うイメージのコンスタンチノープルだが、その遷都から滅亡までの間には権力闘争や宗教対立、他国との攻防など血腥い争いが繰り広げられていた、敵はイスラムばかりではなかった。 特に第4次十字軍との戦いに破れ、占領と虐殺と略奪により実質的にビザンチン帝国の息の根は止められていたという件は色々納得出来た。 今ヨーロッパ諸国の寺院に秘蔵されている聖遺物の大部分はこの時の略奪品らしい。 ギリシャ正教とローマカトリックの対立と分離の過程も分かりやすかった。し2013/12/20
中島直人
0
中世コンスタンティノープルに関するエッセー。宗教絡みのコメントが多い。が、内容面で不正確な記述や浅い叙述が多く、さらに内容面での面白みも無い。魅力的なタイトルにも関わらず、非常に残念な作品。2012/05/14