内容説明
人間にとって、ことばとは何なのか、民族にとって、言語とは何なのか。われわれ日本人は、はるかな遠い昔から一言語・一民族・一国家という、世界でも稀な言語圏を形成してきた。その日本語の内に秘めている日本のこころとは何なのか。30余年間、外国人に日本語を教えてきた経験から、母国語を内面から支え、動かしているもの―日本語を日本語としてまとめあげていく潜在的思考―のパタンを丹念に彫り上げた新生面の言語論。
目次
1 ことばの視点(述語の具象性と抽象性;形容詞と話し手)
2 文章の仕組み(文章と文と省略と;話し手の立つ位置と主語;対話における助詞の省略)
3 対人関係への配慮(日本語と人づきあいの重み;敬意と敬語;待遇表現の主語と聞き手)
4 音声と文字表記(理解のかげに;高低アクセントの障壁;文脈と心理と音声と)




