講談社現代新書
悪の読書術

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  • サイズ 新書判/ページ数 232p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061496842
  • NDC分類 019
  • Cコード C0295

内容説明

成熟した大人になるには、読むべき本と読んだら恥ずかしい本がある。白洲正子、村上春樹、林真理子、高村薫ら人気作家の戦略的な読み方。

目次

序章 社交的な読書とは何か
第1章 社交的に高級な作家
第2章 女性作家の読み方
第3章 男性作家の読み方
第4章 価値とよそおい
第5章 カルチャーの周辺
結語 自分を作る読書を

著者等紹介

福田和也[フクダカズヤ]
1960年東京生まれ。文芸評論家。慶応大学文学部仏文科卒業、同大学院修士課程修了。現在、慶応大学環境情報学部助教授。93年『日本の家郷』で三島賞、96年『甘美な人生』で平林賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マエダ

78
村上春樹をが好きということは記号にならない。演出として成立しないので非常に厄介と言っているが。その気持ちは読書家ならみなわかるのではないか。堂々というか隠すか。この方はあえて嫌いといって理由で取り返すとも書いてあるが面白い。2018/05/24

mitei

73
本書は読書のやり方ではなく、好きな著者、愛読書を聞かれた時に挙げる本に注意。何故ならその本でその人の人となりを推測されるからだというのが本書の主張。確かに私もおすすめの本は?と聞かれてかなり考えてしまう。2011/08/19

takaC

33
著者の語り口は些か卑怯ではないか。主張がブレていないか。2011/06/05

いろは

26
「どのような本を読みますか?」と聞かれて思わず黙ってしまう『社交的対話』が全然出来ていない私が、この作品を読んでみた。林真理子、江國香織、宮部みゆき、髙村薫、山田詠美、村上春樹、京極夏彦、藤沢周平、大沢在昌と名高いメンバーを、著者の福田和也が客観的に紐解いているのがとても面白かった。タイトル通りの『悪』というには、その部分がなかなか見受けられないと思っていたが、それは、名高いメンバーに向けての意地悪なお話というか、叩くところが『悪』なのだろうと思う。私も、ただ鉢の中で泳ぎ回る金魚ではなくて、池で泳ぎたい。2018/10/02

藤月はな(灯れ松明の火)

25
(物騒な感想を含みますが正直に感想を書かせて頂きます)「本は個人のステイタスを表す道具である」という意見は私の父もよく、言うのですがこの本でもまざまざと諭されました。しかし、作者が例としてあげた本を果たしてちゃんと読んだのか立場をはっきりさせていないので説得力がありません。作者がそれらの本を読まずに評していたら殴りますよ・・・(怒)私も例として挙げられた本が好きで本を読むことが好きな人にとっては不快極まりない気分にさせられる本です。ああ、勝手に蔑むがいいさ!自分の道を貫いて何が悪いんだよっ!!2010/10/23

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