学研M文庫
詳解 独ソ戦全史―「史上最大の地上戦」の実像 戦略・戦術分析

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  • サイズ 文庫判/ページ数 697p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784059011736
  • NDC分類 391.2
  • Cコード C0122

出版社内容情報

「終戦までのドイツ国防軍全体の損失は1348万8000人を数えた。このうち1075万8000人が東部戦線で戦死するか捕虜になった」──死に死を重ねた激しい独ソの攻防戦の実相を資料をもとに克明に描く、衝撃の戦史!!

内容説明

「終戦までのドイツ国防軍全体の損失は1348万8000人を数えた。このうち1075万8000人が東部戦線で戦死するか捕虜になった」―死に死を重ねた激しい独ソの攻防戦の実相を旧ソ連の公文書をもとに克明に描く、衝撃の戦史!!地図37点・写真28点のほか、必見の詳細付属資料も掲載。戦史研究者ならびにファン必読の書。

目次

序幕 一九一八~四一年(赤軍―一九一八~三九年;武装休戦―一九三九~四一年 ほか)
戦争第1期 一九四一年六月~四二年一一月(独軍の猛攻;ソ連側の対応 ほか)
戦争第2期 一九四二年一一月~四三年一二月(「天王星」作戦―独第六軍の壊滅;泥濘期と作戦の休止―一九四三年春 ほか)
戦争第3期 一九四四年一月~四五年五月(戦争三度目の冬;「バグラチオン」作戦―独中央軍集団の死 ほか)

著者等紹介

グランツ,デビッド・M.[グランツ,デビッドM.][Glantz,David M.]
ヴァージニア軍事研究所およびノースカロライナ大学卒。ベトナム戦争に従軍。1993年、米陸軍を退役。最終階級は大佐。今日の西側最高の「ソビエト大祖国戦争」史研究者といわれ、数多くのアメリカの軍事史雑誌の編集に携わるかたわら、米陸軍の各種学校で軍事史研究の講座を担当。著書には、第2次大戦の、特に独ソ戦に関するものが多数ある

ハウス,ジョナサン・M.[ハウス,ジョナサンM.][House,Jonathan M.]
米陸軍中佐。ジョージア州ゴードン・カレッジ助教授。軍事史、特に複合戦術の歴史の権威
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イプシロン

39
結論ありきで語られているのに違和感を抱いた。ソ連が勝利した理由を、主に「練度」「情報」「兵站」を「学習」していったことを理由として語っている。だが、ソ連側が「学習回路」を開いておけた根本的な理由は語られていない。個人的には総力戦を理解し、人的物的な資源の豊富さという心理的余裕が「学習回路」を開いておける最大の要因だと考える。軍事史家の著作ゆえ、人間の心理面にまで論及していないのは致し方ないのだろうが。表紙には戦術・戦略分析と謳ってあるが、記述はほぼ戦略規模である。作戦レベルの記述はほぼ無いに等しい。2022/01/17

さきん

11
「終戦までのドイツ国防軍全体の損失は1348万8000人を数えた。このうち1075万8000人が東部戦線で戦死するか捕虜になった」―死に死を重ねた激しい独ソの攻防戦の実相を旧ソ連の公文書をもとに克明に描く、衝撃の戦史!!地図37点・写真28点のほか、必見の詳細付属資料も掲載。日本においては、第二次世界大戦の主戦場とも言える東欧とロシア西部の歴史に関する関心が一部の軍事マニアを除いては低い。独ソ戦史が今のウクライナ情勢に与える影響は無視できない。2015/07/25

富士さん

8
再読。ソ連軍ドイツ軍合わせた死者は優に1000万人を超え、帰って来なかった人になると優に倍になるんじゃないかという独ソ戦。万単位の人間が、”人的資源”として”損耗”されて行く姿は、1人の死は悲劇、大量の死は統計という名言を地で行くものです。我が広島市は120万人しかいないんですが・・・。人が自己保存の努力を自ら放棄し、集団に生死をゆだねて死んでいくという状況は、理性を極めた人類の行き着いた先が単純な生物に小賢しさを加えただけの存在に過ぎなかったことを示すもので、最早悲劇を通り越して滑稽ですらあります。2017/10/11

undine

4
ソ連側の記録に基づいてナチスドイツ軍のソ連侵攻開始から、ソ連軍によるベルリン陥落までの戦いの記録を淡々と丹念に描き出している。 緒戦のドイツ軍の快進撃と、形勢逆転後にソ連軍の圧倒的な物量がドイツを押し潰していく展開のコントラストが凄まじい。 独ソの人的損害も想像を絶する。 人類史上最大の機甲戦の記録を読み終えて、ロシアの大地の懐の深さを思い知った。2021/11/18

May

2
ソ連崩壊により世に出ることとなったソ連公文書と、赤軍将兵からの聞き取りを基に、独ソ戦の経過をソ連側から記述したもの。1年以上前に(当時)読んだものであり、その内容については忘れてしまったが、かなり読み応えがあったと記憶している。単なる戦記ではなく、軍事史として記述されているため、出典など原註はかなり充実しており、通史としてかなりのレベルにあるのかな、と当時考えた記憶がある。これは必読かもしれない。読了時期不明。2016/08/28

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