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日輪の遺産

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  • サイズ B6判/ページ数 418p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784048742078
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

終戦間際の1945年(昭和20)8月10日、3人の軍人たちにある密命が下される。マッカーサーから奪取した900億円(現在の貨幣価値で約200兆円)もの財宝を、秘密裡に陸軍工場へ移送し隠匿せよ―。その財宝は、敗戦を悟った軍上層部が祖国復興を託した軍資金であった。任務を遂行する3人の前に、20名の少女たちが呼集される。御国のため、健気に勤労奉仕する少女たちだったが、8月15日の終戦を迎えたとき、上層部は彼女らに非情きわまる命令を下す…。

著者等紹介

浅田次郎[アサダジロウ]
1951年東京都生まれ。95年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、97年『鉄道員』で直木賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、06年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞、司馬遼太郎賞、08年『中原の虹』で吉川英治文学賞、10年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみねこ

59
テレビで映画を見てから手にしました。真柴老人の死をきっかけに手にした手帳から、終戦直前のシーンに引き込まれてゆく。学徒動員された少女たちの悲劇、悲しくてやり切れません。真柴の古武士のような佇まいが、堺雅人さんの演技にかさなり映画、原作ともに良かったです。2014/09/19

kinupon

46
毎度毎度、浅田ワールドの人間描写には頭が下がります。戦争という不条理な世界でも、一人一人が人として生きていく姿には考えせられるものがあります。2014/10/06

きいろ

26
再読。映画化の前に読み、映画を観て、また読んで、の今回。なのに、全てがここに繋がってくるのね。の最後と先人の礎のもと今日の日本が在ることに、じんわりじんわり感じるものがある。救えなかったのかな。救われてほしかった。甘っちょろいかもしれんけど。2015/10/29

TheWho

22
倒産寸前の不動産屋が元軍人の老人に託された手帳。それに書かれた終戦直後に陸軍の首脳が戦後復興資金として隠した財宝を巡り、隠蔽実行者の軍人とそれを手伝った女生徒達の驚愕な真実とその後を追うミステリー。本作は映画化もされており、若干あらすじが違う設定ではあったが、原作、映画共に秀作と言える出来栄えであり、そしてフィクションでありながらも、終戦から戦後の実態と復興を支えた名もなき日本人達の記録とも思える感動的な物語です。2014/08/03

Nak34

22
戦争は、狂気。狂気がもたらす悲劇。戦争から学ぶべき事は何もない。これが、浅田文学の原点だとは思わない。「蒼穹の昴」であり、「プリズン・ホテル」だろう。内容や構成は、次郎ちゃんの得意とするところ。そして、この文章力。読み込ませるし、引きずり込むね。できれぱ、この個性的な女子中学生たちの悲喜交々、青春騒動記でいって欲しかった。「地下鉄にのって」を読まなきゃ(^_^)ノ2013/07/21

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