内容説明
―父ほど、純粋に我侭な人間には出逢ったことがない。貧乏暮らしながら、紙や筆や墨は常に最高のものを使い、借家生活の中で立派なアトリエを構え、書家としてのこだわりを徹底して貫き通した相田みつを。幼い頃から父の深い愛を受け、作品の誕生を傍らで見てきた一人息子の一人氏が父の思い出を追懐する。みつをの師・武井老師との運命的な出逢い、大ベストセラーとなった処女作品集『にんげんだもの』、そして突然の死―。書家として、人として、あまりにも大きな存在だった相田みつをの鮮烈な生き様を描く感動作。
目次
垂直の柱
借宿の家
アトリエ
ろう染め
渡良瀬川
武井老師
具体的に
裸の木蓮
自分の花
処女出版
月の砂漠
生死等を
著者等紹介
相田一人[アイダカズヒト]
昭和30年栃木県足利市生まれ。相田みつをの長男。出版社勤務を経て平成8年東京銀座に相田みつを美術館を開設。平成15年東京国際フォーラムに移転
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