はだかんぼうたち

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  • サイズ B6判/ページ数 369p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041104101
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

9歳年下の鯖崎と付き合う桃。母の和枝を急に亡くした桃の親友の響子。桃がいながらも響子に接近していく鯖崎……。”誰かを求める”思いに、あまりに素直な男女たち=”はだかんぼうたち”のたどり着く地とは――。

内容説明

桃*35歳独身、歯科医。6年付き合った恋人と別れ9歳下の鯖崎と交際中。響子*桃の親友。元走り屋の夫や4人の子供とせわしない日々を送る主婦。山口*60歳目前に家族を捨て響子の母・和枝と同棲。だが和枝が急死し途方に暮れる。鯖崎*桃の恋人。やがて響子にも惹かれはじめ桃にその気持ちを公言する。出逢い、触れ合ってしまう“はだかんぼう”たちは、どこへたどり着くのか。年下男性との恋。親友の恋人との逢瀬。60歳目前での同棲…。心に何もまわない男女たちを描く長編恋愛小説。

著者等紹介

江國香織[エクニカオリ]
1964年東京都生まれ。87年「草之丞の話」で毎日新聞社主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、04年『号泣する準備はできていた』で直木賞、12年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞を受賞。ほか『こうばしい日々』(1991年産経児童出版文化賞)、『きらきらひかる』(92年紫式部文学賞)、『がらくた』(2007年島清恋愛文学賞)、『真昼なのに昏い部屋』(10年中央公論文芸賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

風眠

113
生きているような死んでいるような、そんな透明感のある淡い色合いの登場人物が多かった江國作品だったと思うのだけれど、この物語の登場人物たちは、ものすごく「生きている」感が強いと思う。色合いも原色に近い鮮やかな色、というイメージ。タイトル通りの「はだかんぼう」の心で相手に向かっていく、強さと生命力にあふれたにぎやかな物語だ。作中、何度も出てくるガールズトークという言葉、まさにそのガールズトーク的展開で、複雑な恋愛が絡んでくる。嫉妬や憎しみという感情であっても、穏やかな文章と雰囲気のせいか、読後感は悪くない。2013/09/01

Mumiu

94
いろんな世代の男と女とあれこれと。母と娘、そりゃ自分を否定されたら否定し返しちゃう。鯖崎みたいな男も江國作品ではレギュラーで、昔風に"ギョーカイにいるモテ男"。不器用でそれゆえ突っ張ってる陽も、「わたしなんか」なんて自嘲気味の響子も、桃から見ればほっとけない存在なんだろう。恋人なはずの鯖崎が響子に惹かれていることに動揺しながらも、響子が恋人である鯖崎を桃から奪ったではなく、鯖崎が桃から響子を引き離してる?!と違った感情を抱いたときから、鯖崎と桃の関係も変わったようだ。桃は自由だ。たぶんHappyEnd。2013/06/18

あつひめ

86
みんなが自分の心に正直に生きてる?嘘という衣を纏わずに?それぞれの立ち位置から見たら正当な言い分の行動なのかもしれないが…この物語を読んで気付いたのは、私はなんとも面白みのない一般的な考えの人間になったのだろうかと。人は、一役ではないというところかも。相手から見た役割で向かい合ったら、友情や恋心やいろんな感情が生まれるのかも。夫婦は夫婦目線。友達は友達目線、恋人は恋人目線。どこにも縛られない心の赴くままの付き合いは不安定さがときめかせるのかも。不思議な安心感とときめきを忘れた私はなんとも苦い読後。2016/02/24

しょこら★

83
奔放な女たちと、飄々とした男たち。いくつになっても愛を求めて自由を求めて…さ迷う。鯖崎なんて、最低なはずなのに。恋人の友達と関係を持って、それを隠しもしない、どころか、実家にまで乗り込むなんて!だけど嫌いになれない不思議。すべてを認めて受け入れているようで、奥底はぜんぜん真逆で子どもみたいな桃。いい妻、いい母親であること、庭と芸術を愛するマダムを貫く由紀。驚いたのが思春期の未来、母親の響子。妙にリアルで、生活感溢れる…こんな女が江國さんの小説に?意外。美味しいものを食べて、愛するひとの隣にいきたくなった。2014/02/18

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

77
“群像劇”というとニュアンスが違ってしまうかもですけど、語り部がバトンを渡すようにコロコロコロコロ変わっていきます。タイトルの意味は「誰にも見せたくない心の内側をさらけ出しているから」だそうです。細かい描写や心の動きの表現は本当に上手だなあとため息が出るほど。ただ、女性たちがそれぞれ魅力的に描かれているのに対して、男性たちの生き方にあまり共感できませんでした。女性に比べ男が「心のままに生きる」ことを選択すると、責任を回避する方向に向かってしまうからでしょうか。鯖崎も山口も桃の父も好きになれません。2014/08/14

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