角川文庫<br> 炙り鮎―内藤新宿“夜中屋”酒肴帖

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角川文庫
炙り鮎―内藤新宿“夜中屋”酒肴帖

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  • サイズ 文庫判/ページ数 245p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041084472
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

江戸四宿に数えられる、甲州街道最初の宿場町“内藤新宿”。品川宿に次ぐ繁華街として発展するこの町に、遊廓帰りの客を当て込み夜通し営業する居酒屋があった。その名は“夜中屋”。浪人、やくざ者、大店の若後家、そして同心―一流料理人だった先代から店を継いだ主の丹吉の酒肴目当てに訪れる訳ありの常連客たち。だが丹吉には、彼らも知らぬ隠された過去があった…。実在した呑み屋を舞台に描く、人情グルメ時代小説!

著者等紹介

新美健[ニイミケン]
1968年、愛知県豊田市生まれ。金沢経済大学(現・金沢星陵大学)経済学部卒。ゲーム関係のライターとして、シナリオやノベライズ化などを手がける。2015年、『明治剣狼伝 西郷暗殺指令』で第7回角川春樹小説賞の特別賞を受賞し作家デビュー。同作は第5回歴史時代作家クラブ賞文庫新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サケ太

21
じーんとくる。流れ者たちが集う宿場町、内藤新宿に店を構える〈夜中屋〉を軸に繰り広げられる悲喜交々。ハードボイルドな丹吉や個性豊かな常連客、不思議な童女比奈。様々な人間がいる。様々な人生がある。様々な想いがある。それの少しの後押しをする。それは丹吉であったり、比奈であったり、松竹梅の三人であったりする。かつての過去と向き合って消えた丹吉。しかし、中心は内藤新宿にある。彼のいなくなっても内藤新宿は動き続ける。だが、帰ってきた彼にとっては正しく第二の故郷となっている。なんだか、それが嬉しくなった。2019/07/26

陽ちゃん

4
題名からは、シリーズ物になるのだろうと思ったのですが、〈夜中屋〉に持ち込まれた事件が解決し、時間をかけて明かされていくだろうと予想していた主人公丹吉の過去も語られてしまったので、あれっ!?って感じでした。もっと比奈ちゃんの活躍や松竹梅三人組、猪鹿蝶三女傑たちの活躍を読んでみたい気もするのですが。2019/12/18

あき

3
松竹梅の男3人や猪鹿蝶の女3人等の脇役の存在感が良い。2話目の2人のオチも好き。これ1作だけじゃもったいないからシリーズにして欲しいなあ。2022/10/09

藤よい

3
初読みの作家さん。隠密同心と女盗賊のシリーズが読みたかったのですが、図書館に無くて、この作品を手に取りました。4話それぞれ味わいが違い、文章もすっきりとしていて読みやすかったです。店の常連、松竹梅の男三人や女傑三人の話ももっと色々読んでみたいので続編希望です。2021/02/15

yukayuka

3
比奈は、丹吉が好きみたいだけど、比奈は12〜13歳、丹吉は40歳位!!かなりの年の差。でも、比奈にとっては、そんな事関係なさそう。同じ「見鬼」だから惹かれるのだろう2021/01/02

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