出版社内容情報
北海道警察の裏金疑惑を大胆に報じた北海道新聞。しかし警察からの執拗な圧力の前に、やがて新聞社は屈していく。組織が個人を、権力が正義をいかに踏みにじっていくか。恐るべき過程を記した衝撃の証言!
内容説明
北海道警察の裏金問題を追及する調査報道で、数々の賞を受けるなど一躍脚光を浴びた北海道新聞。だがその水面下では、道新の経営幹部たちが秘密交渉の末に道警との関係修復を画策していた。公権力の圧力に対し会社は、個人を切り捨て組織の延命を図る。追いつめられていった現場の記者たちが、最後に見たものとは!?「裏金」取材班代表が、企業ジャーナリズムの崩壊のプロセスを克明に記録したノンフィクション!
目次
裏交渉ファイル―ロンドン、二〇〇八年六月
新聞大会―富山、二〇〇四年十月
謝罪要求―札幌、二〇〇四年十一月
駆け出し時代―小樽、一九八六年
裏金報道―札幌、二〇〇三年十一月
「道警に謝罪せねば」―札幌、二〇〇五年九月
不信、対立、そして混乱―東京、二〇〇五年九月
労働組合対新聞社―札幌、二〇〇五年十一月
「おわび社告」掲載―札幌、二〇〇六年一月
名誉毀損訴訟―ロンドン、二〇〇六年五月
法廷―札幌、二〇〇八年九月
結審―札幌、二〇〇九年二月
判決―札幌、二〇〇九年四月
真実―札幌、二〇一一年
秘密―札幌と高知、二〇一三年十二月
著者等紹介
高田昌幸[タカダマサユキ]
1960年、高知県生まれ。86年に北海道新聞社に入社し、本社報道本部次長、東京支社国際部編集委員、ロンドン支局長などを務める。この間、北海道警察の裏金問題を追及する一連の報道の取材班代表として、新聞協会賞、日本ジャーナリスト会議(JCJ)大賞、菊池寛賞を受賞。2011年に北海道新聞社を退社し、現在は高知新聞記者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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