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出版社内容情報
次期生徒会長選挙を控えるウエノ学園。有力候補はなんとブラン!? またしても風前の灯火となったひきこもり生活だったが、突然スティーヴンが来校し、ブランの父親は自分の兄だと告げた――いま全ての過去が蘇る。
内容説明
次期生徒会長候補にブランとアンジェが急浮上!?盛り上がりをみせるウエノ学園に、スティーヴンが来校し、衝撃発言を繰り出した!「―どうやら俺は貴様の叔父らしい」ブランの父は、神獣教団の神徒だった?彼は、十年前このアルテナで何を狙っていたのか?一方、いま魔術世界は魔獣の大発生によリ混迷の最中にあった。解決の鍵を握るのは、ブランの我流術式『分身鋳造』!?七十年前の大異変の元凶『新世界創造』の全魔力を分身へと封じ込めるため、儀式に乗り出すブラン。だが“地獄の門”が再び開かれたとき、破滅の魔法が目覚め―魔術世界創造の真実が明らかに!?『七詠唱』最後の戦い!!
著者等紹介
岬かつみ[ミサキカツミ]
第26回夏期ファンタジア大賞にて“金賞”を受賞。改題「オー・ドロボー!」にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
25
次期生徒会長候補にブランとアンジェが急浮上。スティーヴンによって意外な過去が明かされ、七十年前の大異変の全魔力を分身へと封じ込めるためブランが取り組んだ儀式が思わぬ事態に繋がってゆく第五弾。スティーブンによって語られるブランの父の過去や意外な繋がり。そして儀式によって生み出された最後の敵ワールド・エンド。最終決戦らしく主要キャラが勢揃いで戦っても苦戦する相手でしたけど、副会長も意外な活躍を見せたりでギリギリの中に活路を見出した決着と、それぞれが迎えた七詠唱らしい結末が印象的でした。次回作も期待しています。2017/09/21
ナカショー
11
シリーズ最終巻。大団円に終わって本当に良かったです。ポンコツ副会長の活躍も見れたし個人的に大満足なシリーズでした。次回作も楽しみです。2017/09/22
HANA
10
最終巻ということでラストバトル話。今回はほぼほぼバトル展開でしかもしっかりキャラクタを活かした展開だったので最初から最後まで楽しめた。そこまで多くない巻数ではあるけれど結構綺麗にまとまった話だったと思う。次回作も楽しみ。2017/10/18
キリル
10
いよいよ最終巻になりました。ラスボスはこの物語のフィナーレを飾るにふさわしい実力・役柄を見せてくれました。破壊が目的であり、本来は記憶にとどめる必要がないのに、自身が認めた相手には素直に称賛を送る高潔さがあったり、「自我を持った」存在という設定が上手くいかされていたと思います。オールキャストで挑んだブラン側はそれぞれに見せ場を作りつつ、すべての手札を出し切ったという状況が上手く描写されていたからこそ、最後の紙一重の差の印象が強く残りました。後日談もそれぞれにハッピーエンドのルートがあってよいものでした。2017/10/16
真白優樹
7
次期生徒会長にブランの名前が挙がる中、大異変の元凶を封じる為の儀式の中で破壊神が目を覚ます最終巻。―――全ての手札、全ての策、全ての力を用いて破壊神を打倒せよ。限りなく純粋、限りなく気持ちいい悪である破壊神との戦いへと挑む今巻は、幾度となく訪れる絶体絶命の危機の中、戦いに加わる全ての者達が限界を超えた力を振り絞り、ブランの奇跡にも近い術が炸裂する先に、未来を掴み取る巻である。世界の危機を救い、自我を得た分身達はそれぞれの道へ。そしてブランも部屋を飛び出し世界へと。この先の彼等の道に光はいつもあるのだろう。2017/09/21