スクリューフレーション・ショック―日本から中流家庭が消える日

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スクリューフレーション・ショック―日本から中流家庭が消える日

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  • サイズ B6判/ページ数 188p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784023310988
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0033

出版社内容情報

「スクリューフレーション」とは、中間層の貧困化(Screwing)とインフレーション(Inflation)を組み合わせた造語で、中間層の貧困化とインフレーションが同時に発生する状態を指す。
世界経済の一体化とグローバル化、技術革新、臨時雇用の普及という三つの大きなトレンド、さらに金融政策の緩和、新興国のインフレ、人口の増加や所得水準の向上等を要因とする世界の食料・エネルギー価格上昇が「スクリューフレーション」の原因とされており、米国経済は、既にこの脅威に晒されている。(中国でさえそれが進行している)失われた20 年を経て中間層の貧困化が深化した日本でも、スクリューフレーションが起きる、もしくは既に起きている可能性が高い。
本書では、世界経済のマクロ的な分析に加え、今後、政府・日銀はどのようなシナリオを描けば、この「スクリューフレーション」を回避し、日本経済の危機を乗り越え、中間層の貧困化を食いとめられるかを、注目のエコノミストが、多数のデータを軸に詳細に説く!

内容説明

世界を席巻しつつある、新たな経済現象の脅威とは何なのか?米国で既に発生している中流層の貧困化とインフレが同時に起きる「スクリューフレーション」。日本でも既に起きつつある。その原因と解決策とは?気鋭のエコノミストがズバリ提言。

目次

プロローグ 「スクリューフレーション」とは何か
第1章 世界経済の低迷―その原因は
第2章 日本経済は復活するのか
第3章 「新興国」「途上国」のインフレ、人件費上昇、都市化
第4章 忍び寄る「スクリューフレーション」
第5章 日本から中流家庭が消える日
第6章 「スクリューフレーション」を生き抜く日本経済
エピローグ スクリューフレーション時代の心構え

著者等紹介

永濱利廣[ナガハマトシヒロ]
第一生命経済研究所主席エコノミスト。1995年早稲田大学理工学部卒、2005年東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。1995年4月第一生命保険入社。1998年4月より日本経済研究センター出向。2000年4月より第一生命経済研究所経済調査部副主任研究員、2004年4月より同主任エコノミストを経て、2008年4月より現職。景気循環学会幹事、国際公認投資アナリスト(CIIA)、日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、一橋大学・跡見学園女子大学非常勤講師、総務省家計調査等改善検討会委員等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kochanosuke

15
2012年7月発行。"スクリューフレーション"とはこの本で初めて知った。アメリカ産の経済用語だそう。インフレ目標値ができるなら、"格差歯止め目標値"もつくれないものか。「一億総中流」って結構だったじゃない。そこまで戻れないにしても、今よりも格差は広がるべきだ、とは誰も思わないでしょうに。「どーせ広がるんでしょ…」と思う人はいるにしても。別の本で勝間和代さんが言っている「不平等な社会というのは、全員を不幸にしますから。」は、本当にそう思うな。読みやすい丁寧な文章でした。2013/01/21

手押し戦車

6
企業が成長し国が成長すると国民も豊かになるが経済のグローバル化や新興国の急成長がもたらした負の部分として実感なき経済成長や好景気が起こり低中所得者層の生活水準が低下して行く。先進国の刺激策の金融緩和で投機マネーが食料エネルギー価格を実需より大きく値上げを促進し物価上昇を起こし外的要因に左右され賃金も上昇せず生活必需品の価格だけが上がり家計は節約に走り内需が縮小する。通貨だけでなく経済成長も国境が無くなり一部の既得権益がより一層強くなり、弱者は切捨てられる構造になる。スタグフレーションが今後、起きてくる2014/12/19

レーモン

0
スクリューフレーションとは、中間層の生活水中の低下と物価の上昇とが同時に起きる現象のことです。スタグフレーションと違って、これはいつまでもこのようなことが続くというようなこと。そうなってくると、生活必需品は高騰し給料は上がらないため経済は縮小傾向になってくる。そう超悪循環なスパイラルが繰り返されるのだ。節約だけでは家計をやりくりするのは大変な時代が来ている。だからこそ、日々自分自身を高める努力を続けていくことが必要になってくるのです。2012/09/02

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