朝日新書<br> 他力本願のすすめ

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朝日新書
他力本願のすすめ

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  • サイズ 新書判/ページ数 214p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022734426
  • NDC分類 188.72
  • Cコード C0215

出版社内容情報

【宗教/仏教】現代人は「人生は努力して切り拓くもの」と信じ、それができずに苦しむ。だが「ご縁」などの見えない力、いかんともしがたい力の作用に気づくと、心の荷物はおろせる。回り道のように思えた経験が生きてくる。そんな人生がラクになる親鸞の教えをやさしく説く。

内容説明

人生に失敗や挫折はつきもの。でも、著者は、むしろ失敗することによって人生の扉が開いてきた、と語ります。失敗することで、見えてくる景色がある。分かる気持ちがある。それが次に生きてくる。失敗さえも、天から与えられたご縁―。そんなふうに、見方を少し変えてみるだけで心の荷物は降ろせるのです。

目次

第1章 なぜ親鸞は「他力本願」に希望を見出したのか(逆転の発想を示した親鸞;「自力」が大好きだった私 ほか)
第2章 「できない」苦しさを、親鸞ならどう捉えるか(「できない」から「できる」という不思議;自分でも止められない! ほか)
第3章 よくないことが起こったら、親鸞ならどう考えるか(願いが叶わなくとも、「悪くない」?;「なりたい自分」になれなかったら ほか)
第4章 親鸞、現代人の拝み方にモノ申す(お願いごとはキリがない;仏様が私たちの欲を刺激している? ほか)
第5章 親鸞流 気持ちの整え方(見えないチカラを感じ取れるか;「すべては必要なご縁」と思えるか ほか)

著者等紹介

水月昭道[ミズキショウドウ]
1967年福岡県生まれ。バイク便ライダー等、人生の道草を経て九州大学大学院博士課程修了。人間環境学博士。月給3万円の非常勤講師等で日々を凌ぐ日本の博士の窮乏を自身の経験と共に綴った『高学歴ワーキングプア』で話題を集める。2006年得度(浄土真宗本願寺派)。学校法人筑紫女学園勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

15
紆余曲折後、結果的に浄土真宗の僧侶となった著者のご本。読んでいてはっとしたのは、障碍を持たれた方々のお話。できないこと探しをせず、自分にしかできないことを武器にして生きていく・・・。それだけで、世界はおそらく違って感じられるはず。個人的に少々しんどい思いをしていくときに読んだので、気持ちが楽になりました。2013/06/22

Humbaba

7
残念ながら,生きていれば努力だけではどうしようもないこともある.自分の力で道を切り開くというのは確かに悪いことではない.しかし,生き方をそれに限定してしまうのは,自分の選べる道を狭くしてしまうだろう.2012/07/19

すうさん

1
親鸞の他力本願の考え方を優しく説いた本。親鸞の考え方は日本仏教の分水嶺となった思想であるが、現代の「頑張れば何とかなる」という発想とは違う。もちろん努力を否定するのではないが、実際私自身何かに背中を押されたり大きな力で導かれていると感じることは何度もあった。特にトラブルや大事な決断の時の後に感じることが多い。選んだことの正解はないのかもしれないが、決めることで前進してきたことは紛れもない事実。偉大な人生を送った人は自分の能力を超えた何か「サムシンググレイト」の存在を感じたことが多いと聞く。2017/11/06

脳疣沼

1
一見馬鹿げた真宗の教えの奥深さが分かる。浄土真宗を、なんて安易な宗教なんだ(これだから日本ってのは)、とバカにしてる人にオススメ。2017/09/14

hideboo

1
この本を読んで他力本願という本当の意味がよく分かりました。これまで、てっきり他人に頼る事だと思っていましたが、そうではないのですね。ネタバレになるので多くは語れませんが、親鸞の教えを中心に、とても分かり易く書かれています。手元に置いて、悩みや困難にぶち当たった時、読み返したい一冊です。2012/04/17

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