内容説明
1945年から1972年までの27年間、沖縄はアメリカの軍政下にあった。その後半の15年間、オールマイティの「帝王」として絶大な権限を握ったのが、沖縄駐留軍の司令官を兼ねる軍人である高等弁務官であった。現在、沖縄県知事をつとめる研究者が、六代にわたる彼らの足跡を通じて描く沖縄戦後史。
目次
第1部 高等弁務官登場の背景(高等弁務官とは何か;初期占領下の沖縄の軍政)
第2部 歴代高等弁務官の施政(初代ムーア高等弁務官の時代;ムーア施設と対照的なブース時代;内部分裂深まるキャラウェイ時代;“政治の季節”を迎えたワトソン時代;日琉一体化路線のアンガー時代;最後の高等弁務官ランパートの時代;沖縄分離の背景についての一考察)