風神の手

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  • サイズ B6判/ページ数 424p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022515148
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

遺影専門の写真館「鏡影館」がある街を舞台にした、朝日新聞連載の「口笛鳥」を含む長編小説。読み進めるごとに出来事の〈意味〉が反転しながらつながっていき、数十年の歳月が流れていく──。道尾秀介にしか描けない世界観の傑作ミステリー。

内容説明

彼/彼女らの人生は重なり、つながる。隠された“因果律”の鍵を握るのは、一体誰なのか―章を追うごとに出来事の“意味”が反転しながら結ばれていく。数十年にわたる歳月をミステリーに結晶化した長編小説。

著者等紹介

道尾秀介[ミチオシュウスケ]
1975年、東京都出身。2004年『背の眼』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞し、デビュー。07年に『シャドウ』で本格ミステリ大賞、09年に『カラスの親指』で日本推理作家協会賞、10年『龍神の雨』で大藪春彦賞、同年『光媒の花』で山本周五郎賞、11年『月と蟹』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

407
道尾秀介は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、道尾秀介版『風が吹けば桶屋が儲かる』的な連作短編集でした。タイトルも章題も雰囲気があり、悪くない物語で読後感も良いのですが、内容が地味過ぎるかも知れません。2018/02/06

のり

317
過去にあった護岸工事の事件と火振り漁の事故で、数奇な運命に流された人達。事実を知れば、最悪な災難と思うが、事情を知らなければ非難の対照になるのは致し方ない。時は経ち、世代が変わった人達がまた接点を持つことに…出会う事が当に運命。第一章から、もっていかれた。良かった。いや、凄く良かった。佐々原さん(でっかち)の個性がとても魅力だった。 2018/05/31

bunmei

242
常にミステリアスな雰囲気を漂わせる道尾氏の作品。時間や空間を遡って語られる事象が布石となって、一つの物語へと繋がっていく連作の展開はいつも見事です。父の会社が大きな事故を起こして人前で苗字を語れなくなった奈津実と漁師の崎村との淡い恋愛と別離。その別離に隠された真実に迫る【心中花】会社事故の証拠写真を巡る「まめ」と「でっかち」の凸凹コンビが織りなす少年時代の日々を描く【口笛鳥】崎村の息子と奈津実の娘が偶然知り合い、当時の会社事故を知る1人の女性を巡って、事故の真相に迫る【無常風】の3編からなる連作です。 2018/05/30

ぱるぷ

235
★★★★☆ 遺影専門の写真館「鏡影館」がある街……登場人物それぞれの行動が何十年も経て全てが繋がる‼︎ 素晴らしくスッキリ‼︎2018/03/04

紅はこべ

230
道尾さん得意の地方小説。要するに人間万事塞翁が馬ってことですね。心中花では幼い純愛、口笛鳥では、トムとハックみたいな少年の友情と青春ものの様相だったが、無常風では、いきなり悲劇的色合いを帯びる。奈津美の父も、崎村の父も、でっかちの父も少しずつ悪いことはしたのだが、どれも情状酌量の余地はあるが、やっぱりどうみても、イガワのしたことだけは、弁明の余地はないし、同情できない。2018/12/08

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