出版社内容情報
リコール、金融危機、震災、円高……、最悪のどん底から日本のものづくりの旗艦トヨタはいかにして復活を遂げたのか。創立75周年の歴史の秘話をひもとき、舞台裏から4代目・豊田章男の素顔にも肉薄する朝日新聞好評連載、待望の書籍化!
内容説明
トヨタの猛烈な現場力、真摯なものづくりの力の舞台裏に迫る。リコール、震災、金融危機、円高…どん底からの復活の鍵は「現場」にあった。豊田章男社長独占インタビュー収録。
目次
第1章 創業家社長の挑戦
第2章 走りの頂点をめざせ
第3章 ものづくりの心
第4章 もう一つの母国
第5章 スポーツの王国
第6章 車工場がきた
第7章 復興への決意
付録 豊田章男社長独占インタビュー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
70
トヨタ自動車の2009年から始まった豊田章男社長体制を追うドキュメンタリー。リーマンショック後の販売不振に加え、リコール問題への対応といった、逆風からのスタート。「いいクルマを作ろうよ」を掛け声に、社長自らがレーサーとしてもハンドルを操る。ものづくりの原点への回帰、米国・欧州での現地従業員との信頼醸成、スポーツ界を支えるアマチュアリズム、東日本大震災からの復興。そして、豊田章男社長へのインタビューを収録。リコール問題で米国公聴会に立った時の「しんがりとしての覚悟」などが、印象的だった。2017/03/05
大地
11
トヨタの歴史、地域に与えた影響、現在のトヨタについてよくわかる一冊。豊田章男社長が人間味溢れて、気遣いのできる人だというのが伝わってくる。2014/03/16
Humbaba
11
ただ車を売るだけでなく,働く場所を提供した上で,そのお金で車を買ってもらう.実践することはこんなんだが,その様なループが出来れば全員が幸福になれる.工場を作ることは,会社だけでなく,地域社会にとっても重大事である.2013/05/13
たー
10
これと言って目新しい内容はなかった。2013/04/04
芸術家くーまん843
5
「トヨタ自動車、5年ぶりの単独決算黒字に」(読売新聞)2/5の発表を受けて、株価が大きく上がったトヨタ自動車。本日紹介する一冊は、そのどん底からの復活劇を、朝日新聞名古屋本社経済グループの記者らが追った一冊。もともと新聞の連載企画だったのを、単行本としてまとめたもので、トヨタ復活の舞台裏、現社長・豊田章男氏の横顔、トヨタのこれまでの軌跡を知るのに、ピッタリの一冊です。最近こそ円安で輸出産業は儲かっていますが、ここに至るまでのトヨタは、リコールや震災、金融危機、円高などで、散々でした。それでも復活できた理由2013/02/08