内容説明
既存の日本像に鋭く切り込む日本中世史家が、宮本常一の代表作『忘れられた日本人』を、用いられている民俗語彙に注目しながら読みぬき、日本論におけるその先駆性を明らかにする。歴史の中の老人・女性・子供・遍歴民の役割や東日本と西日本との間の大きな差異に早くから着目した点を浮き彫りにし、宮本民俗学の真髄に迫る。網野氏の生前最後の著書。
目次
第1講 宮本常一との出会い―民俗語彙の再発見(宮本常一との出会い;宮本常一の中世史像―清水三男への高い評価 ほか)
第2講 女の「世間」(老人・女性・子供・遍歴民への着目;現代に生きている歌垣の世界 ほか)
第3講 東日本と西日本(東は父系、西は母系―家父長制と年齢階梯制;先進・後進というのではなく社会構造の差異―戦後歴史学への疑問 ほか)
第4講 「百姓」とは何か(郷里・周防大島;大工の出稼ぎ;祖父と父;世間師の世界 ほか)
出版社内容情報
既存の日本像に鋭く切りこむ日本中世史家が,宮本常一の代表作『忘れられた日本人』を,用いられている民俗語彙に注目しながら読みぬき,日本論におけるその先駆性を明らかにする.歴史の中の老人・女性・子ども・遍歴民の役割や東日本と西日本との間の大きな差異に早くから着目した点を浮き彫りにし,宮本民俗学の真髄に迫る.(解説=安丸良夫)



