出版社内容情報
消費税の導入、冷戦構造の崩壊、バブル経済の終焉、テロとの戦い、自然災害…、果たして、平成とはどのような時代だったのでしょうか? 政治ジャーナリストとして数多くの歴史的な場面に立ち会ってきた著者による現代史入門。
内容説明
消費税導入、バブル経済の終焉、選挙制度改革、冷戦構造の崩壊、テロとの戦い、自然災害…。政治ジャーナリストとして歴史の現場を目撃してきた著者が、波乱に満ちた平成の歴史をわかりやすく解説します。平成の30年間で社会はどのように変わったのでしょうか?新しい時代を生きるために必読の現代史入門です。
目次
序 すべては平成元年から始まった
1 平成政治の主役は消費税
2 政治を激変させた選挙制度
3 バブル経済の終焉と失われた20年
4 今も続く沖縄の苦難
5 9・11が変えた日本外交
6 近くて遙かな北方領土
7 平成は自然災害の時代
8 中国の台頭と日中関係
9 振幅激しい日韓関係
10 ゴールの見えない日朝関係
著者等紹介
後藤謙次[ゴトウケンジ]
1949年生まれ。1973年早稲田大学法学部卒業。同年共同通信社入社。自民党クラブキャップ、首相官邸クラブキャップ、政治部長、論説副委員長、編集局長を歴任。現在はフリーの政治ジャーナリストとして活躍。共同通信社客員論説委員、白鴎大学特任教授、テレビ朝日「報道ステーション」コメンテーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
86
対象が10代のようなタイトルだが大人が読んでも、いやわかりやすい文章なので大人が読むべきなのかもしれない。平成が始まった経緯、平成に起きた重要な出来事などが書かれている。政治、経済、国際問題、災害など。振り返ってみれば平成はバブルの崩壊が結果的に今の日本にとても影響を及ぼしたことは間違いないと思う。もしバブルの崩壊がなかったらというよりもバブルというものが存在していなかったら日本はどんな姿になっていただろう。災害やコロナで苦しむ日本にもうすこし体力を残していたかもしれないと思った。図書館本2020/08/06
ユウユウ
32
自分は本当は10代に語る立場じゃないといけないのだけれど、知らないこと、忘れていることも多い平成。政治、経済、外交についての内容が主なのですが、それだけでもめまぐるしい。価値観が変動した時代なのだなと改めて実感。あと1ヶ月で新元号。どんな時代を作っていけるのでしょうか。2019/03/24
ぐうぐう
29
後藤謙次の白鷗大学での講義をまとめた一冊。後藤の著書では、同じ岩波書店から刊行されている『平成政治史』全三巻が非常に面白く、良くまとめられていた。そんな後藤が十代に向けてどのように平成史を語っているのか、興味を覚え、手に取ってみた。政治ジャーナリストという後藤の肩書きの通り、政治をメインにした講義のようだが、経済、外交など、章毎に分けられたテーマは多岐に渡っている。(つづく)2019/04/10
サアベドラ
23
平成ニッポンの政治、経済、外交をまとめたジュニア向け新書。著者は共同通信出身の政治ジャーナリスト。2018年刊。平易な語り口で簡潔にまとめているので、平成に起きた様々なことを一歩引いた目で眺めることができる。ただし、当時を知らない若者向けに噛み砕いて書かれているかというとそういうわけでもなく、中途半端な感じになっている(池上彰とかのほうがわかりやすいと思う)。あと、平成史と言いつつ、オウムやJPOPなど、社会や文化の記述がほとんどない。悪い本ではないが、タイトルと内容が少しズレているのでは。2019/03/08
uD
16
2019年4月30日で幕を下ろす「平成」 平成生まれとして(10代ではない)、いま一度歴史を振り返ってみたく読んでみました。 昭和天皇がお亡くなりになり、新しい元号が制定されるところから本書はスタートします。 ◆平成元年について ◆消費税導入 ◆小選挙区制の導入、18歳選挙権 ◆バブル崩壊と失われた20年 ◆沖縄をめぐって ◆9.11 ◆北方領土 ◆自然災害時代 ◆日中関係 ◆日韓関係 平成の30年間で社会は目に見えて変わったのだなあ…としみじみしました。10代でなくとも現代史の入門書としておすすめです。2018/12/09