出版社内容情報
もう大人に任せられない! 世界各国の代表が集う国際会議で核兵器廃絶を訴える長崎の高校生や、大統領に米軍施設移設中止を求める手紙を送った沖縄の高校生、被災地の切実な状況を訴える福島の高校生など、当事者として社会の問題に向き合い、声を上げる若者たちの心の叫びを伝える。
目次
平和・核兵器の廃絶(二度と被爆者を生み出さないために)
沖縄・基地問題(オバマ大統領、ケネディ駐日大使への手紙)
東日本大震災(気仙沼市立階上中学校 第六十四回卒業式答辞;「フクシマ」を生きるということ;これから先の未来のために;震災で見つけた夢)
災害ボランティア(人と人という関係で関わり続けること)
国際社会(世界を変えるもう一人のマララ;兵役拒否の手紙―兵役拒否を表明するイスラエルの若者たち)
東アジアの歴史と未来(平和の先頭に三国の若者が;歴史を学ぶということ;韓国人として堂々と生きる)
同性愛(必ず、仲間がいる)
子どもの貧困(父を亡くして;児童養護施設で生活してきた)
生きづらさ(BONDプロジェクトに寄せられたメッセージ)
高校生活(北星学園余市高等学校 第四五期卒業式答辞;北星学園余市高等学校 第四七期卒業式答辞)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星辺気楽
3
若い時の気持ちや考えをずっと持ち続けるのは難しいですね。でも、そういう大人がもっといてもいいように思います、今の日本には。逆に何にもしないで、早く大人になってしまう子どもが多すぎるのが今の日本でしょう。 2017/06/12
SATOMI
1
どう感想を書いたらいいのか…すごく複雑な気持ちになった。 若い彼らの言葉はすごく真っ直ぐで、時にハッとさせられ、涙を誘われ、そしてグサグサと心に突き刺さってきた。不甲斐ない大人で申し訳ない、と。ダメな大人でごめん、と。とにかく私自身の感情が乱高下した作品だった。 下の世代に胸を張れる大人になるって難しい。2016/07/16
yutaka
1
若者の感性には、大人にありがちな思い込みや諦めが混ざっておらず、ピュアで素朴ある。特にイスラエルやパキスタンの若者は、置かれている状況が大変厳しいにも、関わらず、大人も容易に決断出来ないような事にも、勇気を持って戦っている。心に刺さる本、良書です。2014/10/26