内容説明
孫悟空の武器である如意金箍棒の端っこには、かれのあたまの輪っかと似た輪っかがはまっています。これには実は、深いわけがあるのです。玄奘三蔵の史実の旅から約900年もかかって、明の時代に完成した『西遊記』。その謎に満ちた世界を、みなさんと一緒に読み解いていきます。
目次
1 龍より強く金属に弱い孫悟空
2 三蔵のお供は虎からサルへ
3 『西遊記』ができるまで
4 お供の弟子たち、全員集合!
5 いざ、西天取経の旅へ!
6 脇役たちもおもしろい
7 苦難のかずかず、乗りこえて
8 時間と空間を自由にまたぐ
9 『西遊記』はなぜ数字にこだわるのか?
著者等紹介
中野美代子[ナカノミヨコ]
1933年、札幌市に生まれる。北海道大学文学部卒業。オーストラリア国立大学助手・講師、北海道大学文学部教授を歴任。現在、北海道大学名誉教授。専門は中国文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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