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岩波ジュニア新書
未来力養成教室

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  • サイズ 新書判/ページ数 150p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784005007509
  • NDC分類 K914
  • Cコード C0295

内容説明

使い方を間違えれば、誤解を生んだり相手を傷つけることもあるけれど、うまく鍛えれば、冒険の後押しをしてくれたり、不幸を防いだり、夢を実現する力を与えてくれる―、そんな「想像力」を使いこなし、自分の未来を切りひらく秘訣とは?日々想像力を駆使する9人の人気SF作家が、それぞれの10代を振り返りながら語ります。

目次

小さなお部屋(新井素子)
SFを読むことが冒険だった頃(荒俣宏)
夢と悪夢の間で(上田早夕里)
未来は来るのか作るのか(神坂一)
想像しなくては生きていけない(神林長平)
IT’S FULL OF FUTURES…(新城カズマ)
皆さんに受け渡す未来のバトンについて(長谷敏司)
想像力の使い途(三雲岳斗)
物語の彼方へ―SFのことなど(夢枕獏)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

38
SFの実作者からのメッセージ。「想像力」の大切さを問いかける論調が、基本的なトーン。他者の立場を思いやる想像力が、トラブルや不幸を避ける有力な方法だと、読んでみてつくづく思う。ただしマイナスの方向への想像力が働くと、それは逆の作用になることもありうる。科学もそうだろう。科学はその発達とともに、人間の幸せを多く作ることに成功したが、その一面で人間を不幸にすることもあった。現代から見た未来は、非常に不透明だが、それを切り開くのも、また想像力なのだろう。SF的思考はぜひ善用したいものである。2014/11/01

不羈

23
序文=東野司に始まり、新井素子、荒俣宏、上田早夕里、神坂一、神林長平、新城カズマ、長谷敏司、三雲岳斗、で〆に夢枕獏。錚々たる執筆メンバーによる『想像力』をキーワードとしたエッセイ。 上田早夕里さんのエッセイはあの海洋シリーズをイメージさせるし、神林さんのは雪風シリーズを。各々の著者がそれぞれの持ち味を魅せてくれている。 2014/08/05

チョモ

20
これはユニークだ。荒俣宏が思い出話の武勇伝を薀蓄気味に披露すれば、神林長平はキレのある文章で問いかける。神坂一が明るく未来を語り、長谷敏司は想像力の危険性を静かに諭す。著名SF作家が少年少女に向けて示す未来とは。純正のSF畑では無い人達も混じってる気もしますが、彼らの描く未来像は実に個性的で面白い。岩波ジュニア新書、学校の図書室でもお馴染みのレーベルに本書が並んでるのを想像すると非常に微笑ましく思えます。願わくば、一人でも多くの子ども達に本作を読んで貰いたいなあと。近所の図書館にも推薦してみようかしらん。2014/07/04

ぐうぐう

20
日本SF作家クラブ50周年を記念した書籍が多く出版されている今年、子供向けに刊行された一冊が、この『未来力養成教室』だ。未来力、つまり想像力を楽しむことは、自分の生き方を彩ることになるという趣旨のもと、SF作家クラブ所属の9人の作家がエッセイを寄せている。想像する喜びを子供達に教えることで、SF小説の世界へ導いていこうとするクラブ側の思惑は、ある意味、子供達の活字離れの深刻さを物語り、子供達の想像力の欠如を憂う、作家達の危機感の表れなのだろう。(つづく)2013/08/06

活字スキー

18
妄想から想像、そして創造へ。若者たちよ、未来は与えられるものではなく自らの手でつくり出すものなのだ!日本SFクラブのお歴々からの、震災後の今を生きる10代に向けてのメッセージ。ベテラン勢の揺るぎなさ(特に荒俣先生と神林先生!)はもちろん素晴らしい。敢えて想像力や未来の恐ろしさを語る上田さんと長谷さん、遊びゴコロを見せる新城さん、なんか普通にイイ人な神坂さん、非常に明快なアドバイスを届けてくれる三雲さん……。生きることは想像すること。感じろ、考えろ、自分の未来は自分で選べ。2018/01/08

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