出版社内容情報
私たち日本人は,一体いつ,どこからこの列島に来たのか? 稲作の起源は? 邪馬台国の最新の学説は?-現代考古学の最先端の成果を踏まえて贈る最新の「日本」前史.『日本の歴史』シリーズ(全9冊)の刊行いよいよスタート.
内容説明
私たち「日本人」の祖先は、一体いつ、どこからこの列島に来たのか?稲作の起源は?邪馬台国の最新の学説は?―現代考古学の最先端の成果に基づいて贈る最新の「日本」前史。原始以来の私たち日本人の歴史の要所要所をコンパクトに理解するために最適な、ジュニア新書版「日本の歴史」(全9冊)の第1巻。
目次
第1章 列島最初の住人(日本列島のかたち;最初の住人―日本の旧石器時代 ほか)
第2章 農耕社会の成立と邪馬台国(水稲農耕の伝来と受容;金属器の導入と環濠集落 ほか)
第3章 ヤマトの王権(ヤマト王権の成立;ヤマト王権の海外進出 ほか)
第4章 仏教の伝来と蘇我氏(「外国」から即位した継体天皇;仏教の伝来 ほか)
著者等紹介
吉村武彦[ヨシムラタケヒコ]
1945年朝鮮大邱生まれ。1968年東京大学文学部国史学科卒業。同大大学院国史学専攻博士課程中退。現在、明治大学文学部教授。専門は日本古代史
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感想・レビュー
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モリー
57
物事の源流を知りたくなるのが私の癖。日本列島にどのようにして今のような森林景観が生まれたのか、仏教はどのようにして日本に広まったのか等々、これまでなんとなく分かっているつもりでいた事を学び直すつもりで読み進めました。読後に物足りなさを感じたのですが、エピローグで著者がこう書いておられました。「本書でも、全体の歴史に引きずられる事が多く、地域の歴史に配慮が足りないかと思います。私のささやかな体験からしても、列島の社会を一律に考えることはできません。」p183と。この不足を補うために、著者は、(⇒続く)2019/09/23
coolflat
16
5頁。「大八洲国」というのは日本列島の本州・四国・九州や壱岐・対馬等だが、北海道や南西諸島は含まれていない。古代日本の統治対象には北海道(蝦夷が居住)や南島(南島人が生存)が入っていなかったからだ。つまり当時の「日本」は現在の私たちの日本の国と同一ではない。48頁。縄文時代の初期農耕は採集経済に代わるような生産経済として営まれたものではない。縄文人の生業は植物の採集と動物の狩猟、漁労を基本とする獲得経済だった。植物栽培は縄文人の生産基盤になっておらず、弥生時代の生産の枠組みとなった農耕には未だ至っていない2023/01/07
崩紫サロメ
14
中国語版。オーソドックスな入門書だが、邪馬台国の位置をめぐる学閥の問題など、学説の形成の過程も紹介されていて面白い。あとがきに、西日本と東京の文化の差異を挙げ、「最近、各地建起了具有“看向地域”的独特的乡土博物馆等........希望各位实地去一下这些地方,接触一下有形的历史遗产,就恳切身地更受列到的历史」と結ぶ。近代国民国家日本という呪縛を離れ、地域の歴史に向きあう(といっても近代的な観点から逃れることは不可能なのだが)ことが大事なのだろうと感じた。2025/12/09
シルク
14
まるで覚えてねえな。コロナ終息して図書館開いたら、借りてきて再読しやうと思う。...それにしてもこの岩波書店のシリーズ、「ジュニア」つってるけど、...え、ジュニア?!みたいな、思う。「ジュニア向けやけ、易しい内容やろ~」とかなめてかかると、痛い目に遭う。確かに記述は分かりやすい。けど、内容はバリバリのバリ高度だと思うのだ。情報の濃さがまた、天下一品。このシリーズの執筆陣は、精鋭揃いだったのであらうなと思わずにはいられない。2015/03/07
崩紫サロメ
13
日本語原文で再読。やはり吉村武彦だけあって、文献史学の分野の方が読みやすい。ジュニア新書ながら、氏姓制度や部民制について踏み込んでいるが、このあたりは簡潔さが仇になって同じ吉村氏の『蘇我氏の古代』などの方がわかりやすいように感じる。それにしても、これだけの内容を盛り込んだこのシリーズの気概には感心する。2026/03/24




