岩波新書<br> 植民地朝鮮と日本

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植民地朝鮮と日本

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  • サイズ 新書判/ページ数 244,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004314639
  • NDC分類 221.06
  • Cコード C0222

内容説明

一九一〇年、日本の植民地となった朝鮮は武断政治といわれる憲兵警察体制下におかれた。一九一九年の三・一運動を始めとする民族運動・民衆運動、文化政治への転換、植民地下の近代、独立運動の苦闘の中で生み出された様々な思想、戦時下の「内鮮一体」の実態等を述べ、植民地支配の本質を明らかにする通史。『近代朝鮮と日本』の続編。

目次

第1章 日本の軍事支配
第2章 三・一運動
第3章 文化政治への転換
第4章 民族運動の展開
第5章 植民地の近代
第6章 文化政治の終焉と日本人
第7章 戦時体制と朝鮮
第8章 戦争と解放

著者等紹介

趙景達[チョキョンダル]
1954年東京都生まれ。1986年東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。専攻は朝鮮近代史・近代日朝比較思想史。現在、千葉大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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coolflat

17
岩波新書『近代朝鮮と日本』の続編で、1910年の韓国併合から1945年の日本の敗戦までを扱っている。要は植民地朝鮮の通史である。50頁。総督府の武断政治は、朝鮮の伝統的な政治文化の否定の上に行われた。異議申し立てを認めない総督府政治は、朝鮮人にとって理解不能であり、朝鮮民衆は、総督府との間に共有する政治文化がないことを実感するようになった。それゆえ、民衆の民族意識は鬱屈しつつ蓄積されていったが、3.1運動はそうした民衆の民族意識が一挙に噴出したものであった。2020/03/12

二人娘の父

7
驚くほど自分は日本の朝鮮支配の史実を知らないことを思い知る。歴史的経過を順に追って、支配の実相と朝鮮人民内部の動向を記しているので、理解はしやすい。一方で「儒教的民本主義」「一君万民」などの概念で朝鮮の伝統的な政治風土を表現する。これはやや理解しにくい。前著からの宿題でもある。いずれにしても「解放」後のさまざまな政治的激動と朝鮮戦争、その後の分断などの歴史を考える時に、日本帝国が行った支配について、現代の日本社会があまりにも無知・無関心であることに、忸怩たる思いがする。日韓問題理解の土台のはずなのだが。2023/03/25

瓜月(武部伸一)

6
前著「近代朝鮮と日本」に続き、植民地下朝鮮を「儒教的民本主義」をキー概念として描く。後発の帝国主義国日本は、植民地朝鮮の経済社会を、原料供給基地へと暴力で改造していく。例えば棉花栽培が強制的に「奨励」され、低価格で買い上げられる等々。この結果、疲弊困窮した朝鮮農村から人々は都市へ、満州へ日本へと流れ行く…。日本軍政と闘う朝鮮人に通底する心情として「儒教的民本主義」があると著者は言う。しかしこの意識は、一君万民思想による権力集中、名士主義による派閥抗争の土壌になるとも。そして朝鮮は1945年の解放を迎える。2022/04/11

ceskepivo

6
日本の植民地時代の朝鮮半島の歴史を知りたくて読んだ。統治制度、経済、文化、独立運動など学校では習うことのない歴史である。ただし、朝鮮人が第三国への帰化を禁止されていたことなど、出典が明記されていない部分は、どこまでが事実であるか確信は持てない。しかし、日本人として自国を誇りに思うのであれば、負の歴史にも目を向けるべきであろう。吉野作造が3.1運動を支持していたとは知らなかった。2015/01/06

Takao

4
2013年12月20日発行(初版)。「暴力というのは、何よりも暴力を振るわれた者に心の傷を残し、それを癒すのには大変な時間を要する。だがそれは同時に、暴力を振るった者にも心の傷をなにがしか残すのを常としている。植民地主義も同様である。それは集団的な記憶として刻まれているがゆえになおさらである。…これからの朝鮮半島と日本の関係が良好なものになっていくかどうかは、ひとえに歴史認識問題から目を背けない姿勢を取れるかどうかにかかっている。」という最後の文章に同感だ。難しかったが、非常に勉強になった。2019/01/27

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