内容説明
続発する不祥事や事故、揺らぐ文民統制…。その背景に何があるのか。インド洋、イラクへの派遣を通して、いま自衛隊は大きく変貌しつつある。派遣に至る政治的駆け引きの内幕や、知られざる現地での活動の実態を丹念な取材で克明に描き出す。米軍再編やミサイル防衛など最新の動向も踏まえ、変容の実像、ゆくえを追う。
目次
第1章 なし崩しの「戦地」派遣
第2章 イラク派遣の舞台裏
第3章 人道復興支援の実像
第4章 変質するイラク空輸活動
第5章 海を越える新任務
第6章 米軍再編とミサイル防衛のゆくえ
著者等紹介
半田滋[ハンダシゲル]
1955年栃木県生まれ。東京新聞編集委員。下野新聞社を経て、1991年中日新聞社に入社し、東京新聞編集局社会部勤務。1992年より防衛庁(現防衛省)取材を担当。1993年防衛庁防衛研究所特別課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おらひらお
5
2009年初版。自衛隊がなし崩し的に戦地へ派遣されるようになった様子を描き出した本です。制服組、文官系、米軍、政治家それぞれの思惑から自衛隊が変化していくことがよくわかりましたが、著者が望む自衛隊の在り方の維持は難しいかもしれません。先日読んだ『在日米軍』と合わせて読むと効果的ですね。2012/07/15
かわのふゆき
1
仕事上の必要部分のみ、斜め読み。もう一度、しっかり読みたい。2009/12/13
numainu
0
評価D2009/04/30
可兒
0
30分で読了。題名から受ける印象どおりの内容2009/04/13
コオロ
0
イラク派遣の舞台裏のごたごたな政治劇、現地での活動中に米国にコケにされたことを主に取り上げ、それでも米国追従を続けますか?と憤っている政治批判本。自衛隊は武装していないことに価値があるので故に独自の国際貢献ができると結んでいる。2024/02/04