岩波新書<br> 自然保護という思想

岩波新書
自然保護という思想

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  • サイズ 新書判/ページ数 212p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004303275
  • NDC分類 519.8
  • Cコード C0210

出版社内容情報

環境破壊が深刻化し,人間の存在そのものがそれを加速しているいま,私たちはどのように自然とつきあっていけばよいのだろうか.生態学のパイオニアであり,半世紀もの間,自然保護のために精力的に行動してきた著者が,二一世紀に向けての自然との共存方法を,先人たちの軌跡や,自然誌博物館の設立など自らの体験を踏まえて語る.

内容説明

環境破壊が深刻化し、人間の存在そのものがそれを加速しているいま、私たちはどのように自然とつきあっていけばよいのだろうか。生態学のパイオニアであり、半世紀もの間、自然保護のために精力的に行動してきた著者が、二一世紀に向けての自然との共存方法を、先人たちの軌跡や、自然誌博物館の設立など自らの体験を踏まえて語る。

目次

1 自然保護の軌跡(自然保護の歴史から;自然保護活動の流れ;第二の環境の時代)
2 生態学の視座から(環境問題に対する生態学的アプローチ;生態系の保全戦略;人間と自然との共存・共生;視覚的な景観と複合的な景相)
3 生物と環境(環境とは何か;生物の多様性をめぐって;持続性の原則;自然の復元と生態系のリハビリテーション)
4 自然を知る(現代生態学の思想的背景;地理学と生態学との接点;自然誌博物館作りとその役割;エコロジー・パーク)
5 危機のなかの自然(日本の自然は、いま;滅びゆく日本の草原;国指定天然記念物の問題;保全生物学のために)

著者等紹介

沼田真[ヌマタマコト]
1917年茨城県に生まれる。1942年東京文理科大学生物学科卒業。専攻は生態学。現在、千葉大学名誉教授、千葉県立中央博物館名誉館長、財団法人日本自然保護協会会長、日本環境教育学会会長。紫綬褒章(1983)、秩父宮記念学術賞(1984)、学士院エジンバラ公賞(1988)受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ🍀

23
感想を書かずに手放すことにしました✨2019/01/27

入江

6
うーん。想像していたものとは違いました。「~肥料や農薬をたくさん使って、作物の収量を最高にあげるのではなく、収量は少し低くしても農薬や肥料をほどほどに使って、耕地の健全な状態を保とうとするのである(略)持続性の原則をつらぬきたいものである」確かに正論で、それはそうかもしれないけれど、肥料をたくさん使う理由もあるんじゃないかなぁ。自然保護の歴史はよくわかりました。2016/07/16

Takao

2
1994年3月22日発行(初版)。環境問題に関する本をまとめて読んでいた時期に求めた。25年も前の出版。1917年11月27日生まれの著者は、すでに2001年12月30日になくなっている。今更だが、「自然保護」という言葉の奥深さや、著者が日本の自然保護、生態学などに大きな足跡を残していることを知った。聞いたこともない科学者の名が多数出てくるが、アリストテレス、フランシス・ベーコン、ダーウィン、フンボルトなど馴染みの名も。リニアの工事が進んでいることなど、著者が生きていたらなんと言うだろう。2019/10/17

ねええちゃんvol.2

1
★★入試問題につかわれたので読んでみた。 普通に読むには辛かった。2011/09/22

しまゆう

0
著者自身が、高名な生態学者(論文も拝読したことがある)なので、非常に科学的で、豊富な経験をもとに書かれている良書。その分読みやすさには欠けるかもしれないが、新書というには勿体無いほどに様々な問題に触れられている。この本でもそうだが、自然保護の思想はやはり西高東低で、日本も文化の流れを汲んだ、独自の保護思想を確立し、国土の自然について考えていく必要があるのかなと考えた。2016/02/23

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