出版社内容情報
五歳の冬,突然失明した著者は,十代半ばに点字図書によって読書の歓びを知った.だが点字の本はあまりにも少なく,昭和十五年,借家に点字図書館を開設.以来四十年,全国に郵送される図書と録音テープはボランティアに支えられて次第にふえ,盲人の知的渇望を満たしつつある.その苦闘の跡を語り,人々の理解と協力を訴える.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
10
☆×5.0…著者は日本点字図書館の創設者です。もちろん著者自身も幼いときに視力をなくし、本を読むことに困っていたのです。私たち健常者には当たり前に読むことが出来るけれどもそれは視力を失った人にとっては大変な苦労だということ。最後で語られている文のとおり世の中には点字図書や声の本で読む人たちがいたり白杖の人がいるということを忘れないようにしたいと思います。2013/05/03
やまゆ
9
司書の仕事しながら、今まで点字図書館のこと知らなさすぎた自分が恥ずかしく思えます。1冊の本を点訳するのには大変な苦労があるのですね。2014/09/27
taverna77
3
高田馬場にある日本点字図書館の歴史と創設者の思いの詰まったルポタージュ。昔は、といって一括りにしてはいけないんだろうけど、こういった熱い使命感に燃えた先人がたくさんいてこその今の日本だと思う。日本の誇りであり、これからも優しい国であってほしいなと心から願う。視覚障碍者の人数を昭和55年時点で336.000人と紹介しているが、平成28年時点では312.000人となっている。少なからぬ人が本間一夫という人の恩恵にあずかっていることになるだろう。2023/03/02
天茶
2
読みかけ164p
あこぶ~
2
点字図書館を作った人の著書。かなり古い本ですが、ある視覚障害の方が「私のバイブルです」と勧めてくれたので借りたけど、1回延長して、窓口で返却して再借したいと申し出たら(どんだけ読むの遅いのよ)延長は1回まで(だから一度返すって言ってんじゃん)と断られ、ならば家族のカードで、とゴリ押ししたけどNGでした(^^; 以前はどっちもOKだったのになぁ。。。世知辛い世の中になったもんです(笑) 途中までしか読んでないので内容は置いといて・・・点字はシンプルで素晴らしいヨ!! そして手話より簡単♪ みんなに教えたい!2015/12/15