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岩波新書
死の灰と闘う科学者

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  • サイズ 新書判/ページ数 198,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004111078
  • NDC分類 429.4
  • Cコード C0236

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おおかみ

8
1972年刊行。ビキニ環礁でアメリカが水爆実験を行い、多くの日本人船員が巻き込まれた事件から18年を経ている。日本の科学者たちは被害を過小評価しようとする米政府に対抗し、自ら調査船に乗り込んで放射能汚染の実態を解明する。その後も原子力研究に警鐘を鳴らすのだが、日本政府が原子力の“平和利用”を推し進めてきたのは知られている通りだ。今読んでも古びないのは、核の問題が未解決であるからに他ならない――ヒントはこのように昔から記されているのだが。2016/07/21

coolflat

5
ビキニ環礁水爆実験における第五福竜丸に振りまかれた死の灰や日本に降り注いだ放射能雨から、当時の日本の科学者たちが放射性核種を推定していく話。死の灰からウラン237が検出されたことで、その原料のウラン238が水爆に関係していることが分かり、後に日本の分析を元にして3F爆弾説を通信社INSがスクープする。因みに3F爆弾とは、起爆に用いるフィッション(核分裂)、それに続くフュージョン(核融合)及び、その時に出る高速中性子が引き起こす天然ウラン238のフィッションの3つのFの放出エネルギーを原理とする爆弾である。2014/04/13

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