内容説明
“互いに共に在ること”は、人間の基礎的な構造である。“私”はつねに“きみ”に対して存在し、“私”を根底から規定するのは“きみ”である。師ハイデガーの問題圏を引き継いで、“共同相互存在”のあり方と日常の生のかたちを濃やかに分析する、日本でも教鞭を執ったユダヤ系哲学者(1897‐1973)の独創的な思考。
目次
1 フォイエルバッハの将来の哲学の根本命題
2 共同相互存在の構造分析(共同世界と「世界」ならびに「周囲世界」との関係;共同世界の内在的諸構造)
3 相互に自立的なありかたをしている一者と他者(現代の問題設定の批判的な叙述;人間の「自律」のカントによる基礎づけ)
4 私の「唯一性」における“私自身”(責任ある関係は或る者をただ「関係にそくして」顕わにする一方、或る者が「自体的に」どのように在るかを覆ってしまう;じぶん自身への独特な関係の可能性が「個性」を構成する ほか)



