岩波文庫
思索と体験

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  • サイズ 文庫判/ページ数 243p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003312421
  • NDC分類 121.6
  • Cコード C0110

出版社内容情報

『善の研究』をもって学問的出発をなした著者は以後孜々として思索を深め多くの体系的著作を残して敗戦の年に没した.本書はそれら大著のあい間に書かれた論文・小品のうち京都時代初期の作品をまとめたもの.リッケルトやベルグソンの思想に触れ,トルストイ,親鸞,八雲,更には親友藤岡作太郎に思いを馳す. (解説 下村寅太郎)

内容説明

『善の研究』をもって学問的出発をなした西田(1870‐1945)は、以後孜々として思索を深め多くの体系的著作を残した。本書には、それら大著のあい間に書かれた論文・小品・エッセイのうち、京都時代初期のものがまとめられている。『続思索と体験』とともにいわば著者の自叙伝であり、西田哲学へのこの上ない入門書。

目次

認識論における純論理派の主張について
法則
論理の理解と数理の理解
自然科学と歴史学
高橋(里美)文学士の拙著『善の研究』に対する批評に答う
ベルグソンの哲学的方法論
ベルグソンの純粋持続
現代の哲学
コーヘンの純粋意識
ロッツェの形而上学
認識論者としてのアンリ・ポアンカレ
トルストイについて
愚禿親鸞
『小泉八雲伝』の序
『国文学史講和』の序
『物質と記憶』の序文

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

テツ

22
コロナのせいで外出機会も減ったので暇潰しに久々に読んだ西田幾多郎の論文集。仏教的な思想と西洋哲学との融合。西田哲学に触れるのなら『善の研究』よりもまずはこちらの方が良いのではないかと思います。偉大な先人の思想に触れる。難解で咀嚼が難しいそれを何度も何度も噛み砕こうと苦しむうちにやがて自らの血肉になっていく。考えることに怠惰になってはいけないと反省しました。2020/08/03

roughfractus02

7
観念論と唯物論の対立を時間において統合するベルクソンの純粋持続が音楽モデルなら、場所において統合する著者の純粋経験は坐禅モデルなのかと思いつつ読む。2人はデジタル化不能なものを排する20世紀初頭の学の潮流の中にいた。数学の公理主義と直観主義の議論を「門外漢」の立場で危機と捉える「論理の理解と数理の理解」から、本書は新カント派やベルクソンを語り、後に科学哲学者として頻繁に引用するポアンカレを認識論者として語る。そこには息子の死と親友の死というデジタル化不能な根本的実在の影がさす(「『国文学史講話』の序」)。2025/01/07

呑芙庵

3
『善の研究』よりはずっと読みやすい。批判も有効に行えるであろう叙述で助かる。2018/08/02

ringo

3
いかに考えるかを学んだ。確かに最良の西田入門かもしれない。新カント派の話も興味深い。2015/11/12

Akiro OUED

2
自然科学は因果律で経験を総合する。歴史学は個性によって総合する。研究対象は同じだけど、方法が異なる。消費税率を引き上げたら家計の購買力が低下した。この経験を総合するのに個性は不要だね。純粋経験とか純粋持続とか、純粋がつく概念が多出する。純粋意識とか衒学ワードが目に刺さる。2023/10/29

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