出版社内容情報
いま私たちは、持続可能な「経済のあるべき姿」の再考を迫られている。なぜ現在の「成長経済」ではダメなのか、「定常経済」とは何か、どのように移行していけばよいのか――。2014年の「ブループラネット賞」受賞者である環境経済学の大家が、日本の環境ジャーナリストの問いに平易に答える、第一級の「定常経済」入門。
内容説明
枯渇する資源、激変し悪化する環境、格差や貧困の拡大…。「成長」崇拝は私たちに持続不可能な社会をもたらした。いま人類は、「経済のあるべき姿」の再考を迫られている。なぜ現在の「成長経済」ではダメなのか、「定常経済」とは何か、どのように移行していけばよいのか。2014年の「ブループラネット賞」受賞者でもある環境経済学の大家が、日本の環境ジャーナリストの問いに平易に答える、第一級の「定常経済」入門。
目次
1 なぜ「定常経済」が必要なのか(「経済成長」に頼って問題解決ができない時代;本当に温暖化問題を解決するには;「空いている世界」から「いっぱいの世界」へ ほか)
2 「定常経済」とは何か(「定常経済」の着想と戦い;「定常経済」とは何か;なぜ経済学は「成長」にしがみつくのか ほか)
3 どうやって「定常経済」へシフトするのか(「うまくいかない成長経済」から「定常経済」へ;持続可能な経済への移行には、考え方の移行が必要;「定常経済」へシフトするために必要な「一〇の政策」)
著者等紹介
デイリー,ハーマン[デイリー,ハーマン] [Daly,Herman]
1938年、テキサス生まれ。メリーランド大学公共政策学部名誉教授。1967年、バンダービルト大学経済学博士。ルイジアナ州立大学教授、世界銀行上級エコノミストなどを歴任。経済学に環境、地域社会、生活の質、倫理性といった要素を組み込んで“定常状態の経済学”を再定義し、環境経済学の礎を築いた。特に“ハーマン・デイリーの3原則”として知られる持続可能な人間社会に不可欠な指標を明示し、世界に大きな影響を与えてきた。1996年にもう一つのノーベル賞といわれる「ライト・ライブリフッド賞」、2014年には地球環境問題の解決に大きく貢献した個人や組織に贈られる「ブルー・プラネット賞」を受賞
枝廣淳子[エダヒロジュンコ]
1962年、京都生まれ。東京大学大学院教育心理学専攻修士課程修了。環境ジャーナリスト、翻訳家。幸せ経済社会研究所所長。東京都市大学環境学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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