内容説明
「今の憲法は占領下でアメリカに押しつけられた屈辱的なもの?」「自衛権をも否定するような憲法9条はおかしい?」「時代に合わせて憲法を変えるために、改正手続きを緩和すべきでは?」―憲法をめぐる様々な疑問に答え、その本質を分かりやすく解説します。憲法を変えようとする動きが強まるなかで、必携の一冊です。コラムも充実。
目次
憲法の役割・日本国憲法の三大原則―憲法は、何のためにあるのですか?
制定過程―独立国家として、占領下でアメリカに押しつけられた屈辱的な憲法は改正して当然ではないでしょうか?
基本的人権―憲法には、国民の権利ばかりでなく、義務も定めてはいけませんか?
公の秩序・公益―自分の人権ばかり主張するのは、わがままではないですか?
新しい人権―憲法で環境権など新しい人権を定めるのはいいことですよね?
プライバシー権―憲法でプライバシーの侵害を禁じてはいけませんか?
表現の自由とその制限―表現の自由の行き過ぎを制限するのは当然でしよう?
家族相互扶助―家族が助け合うべきだと憲法で定めることのどこがいけないのですか?
外国人の参政権―日本国籍のある人だけが選挙権を持つのはあたりまえでしょう?
個別的自衛権―国の自衛権をも否定するような憲法九条はおかしいのではないですか?
自衛隊―自衛隊を軍隊として憲法で認めることの何が問題なのでしょうか?
集団的自衛権―外国から攻撃されたとき、他の国と協力して一緒に戦う約束をすることも考えるべきではないでしょうか?
憲法改正手続き―厳しい憲法改正手続きを緩和して、時代に合わせて改正しやすくしてはいけませんか?
憲法改正と民主主義―国民主権というのなら、憲法改正の発議手続きをもっと簡単にして、最後は国民投票で決める方が良いのではないですか?