出版社内容情報
かぶりもの?いいえ、生きものです!シロとクロの理由、妙に丸い顔、タケで生きている不思議……あなどるなかれ、パンダの謎は奥深い。飼育係に「なってしまって」早10年。雨の日も雪の日もパンダを見続けてきた著者が、最新の研究知見や繁殖の舞台裏、マスコミとの葛藤を交えつつ、生きものとしてのパンダの全貌をストレートに語る。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宇宙猫
24
★★★★ パンダの白黒を無くした写真が、おっさんくさいクマなことが一番の衝撃。やっぱり、白黒だから可愛いだ。2017/12/01
プル
20
薄い本ですが、内容は濃いです。そして、飼育者の文章はとても読み易い。子供にも読ませたい本の一冊です。2016/10/31
calaf
19
パンダはクマ、つまり危険動物!!!そういえば、数年前にパンダの赤ちゃん誕生の話題がニュースになったような...あの内容は、正確ではないらしい...過熱する報道に対して正確な情報提供は不可能というのは、良く分かる気がする (^_^;;;2014/11/07
maroa
18
著者は上野動物園の飼育員さん。見ているだけで癒されるかわいいパンダたち。図書館でたまたまこの本を見つけ読んでみた。飼育員から見たパンダの本当の姿が、多くの写真と図解で解説されていて面白かった。パンダの繁殖は難しいと聞いてはいたけど想像以上…今こうしてすくすく育つ子パンダたちを見ることができるのは、パンダ自身と飼育員さんたちの愛情と努力の賜物…。世間で報道され騒がれていたこととは違う事実…。「パンダ外交」に至るまでの歴史…。大好きなパンダを通してまた色々見えてきた?2018/08/06
びすけっと
17
2014年9月刊。岩波科学ライブラリーは見つける度に借り出すようにしているのですが、これは表紙を見ただけで読みたくなりました。「ついに、正体がバレる時がきた」。サブタイトルが「ネコをかぶった珍獣」なのに、クマの仲間らしい。茶色い仲間もいるらしい。なぜ白と黒の模様なのか、分かっていないらしい。笹を食べるけれど、腸の長さは肉食獣のままだとか。愛くるしいけれど、結構どう猛で、ずぼらなところもあるらしい。さて、パンダの尻尾は何色でしょう? パンダを飼うのは大変だ・・・ 模様のないパンダは必見(p.37)。2015/08/15