岩波科学ライブラリー<br> シロアリ―女王様、その手がありましたか!

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岩波科学ライブラリー
シロアリ―女王様、その手がありましたか!

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  • サイズ B6判/ページ数 128p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000296021
  • NDC分類 486.32
  • Cコード C0345

出版社内容情報

ここにはもうひとつの世界がある――シロアリの地下帝国に魅入られた少年は,長じてその繁栄の謎に挑む.同性カップルで子づくり?水中で一週間!?次々と明らかになる仰天の生態.そして体力と知力を尽くしてつきとめた,したたかな女王の「奥の手」とは…….〈かわいすぎる〉イラストとともに送る,ため息の出るような自然の驚異.[カラー版]

内容説明

ここにはもうひとつの世界がある―ベニヤ板の下のシロアリワールドに魅入られた少年は、長じてその謎に挑む。同性カップルで子づくり?水中で1週間!?次々と明らかになる仰天の生態。そして体力と知力を尽くして突き止めた、したたかな女王の「奥の手」とは…。“かわいすぎる”イラストとともに送る、ため息の出るような自然の驚異。

目次

1 シロアリとの運命の出会い
2 シロアリとは何者か?
3 カップル成立―非情な恋愛バトル
4 女王の分身の術
5 女王様はワインの香り
6 シロアリの卵に化けるカビ

著者等紹介

松浦健二[マツウラケンジ]
1974年岡山県生まれ。1998年京都大学農学部農林生物学科卒業、2002年京都大学大学院農学研究科博士課程修了。博士(農学)。ハーバード大学進化生物学分野(OEB)博士研究員、岡山大学大学院環境学研究科助教、准教授などを経て、2012年より京都大学大学院農学研究科教授。2011年日本学術振興会賞、日本学士院学術奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

100
よかった。京都大学でシロアリについて研究している先生が、シロアリの生態についていまのところわかっていることを面白おかしくまとめた一冊。シロアリはアリではないし、むしろ微生物の世界に生きていること、女王アリはじつはオスがいなくても子どもがつくれちゃうこと、シロアリのタマゴといっしょに育っている「ナゾの玉」などなど、興味深い内容が多い。もうひとつおもしろいのは、こうした研究者がどういう疑問をいだき、仮説を立てて、それが正しいのかを検証していくのか、そのプロセスを垣間見れるところ。これが研究者か~と学びになる。2023/03/08

アナーキー靴下

55
ゴキブリよりシロアリのほうが興味があったので一緒に借りてきたのだが、偶然にも(いや必然か)『ゴキブリ・マイウェイ』で登場した松浦さんの本。ヤマトシロアリの生態がカラー写真や絵を交えつつ書かれており、知らなかった話ばかりで大変に面白い。「私にとって、昆虫たちの社会は、完全な客体としてとらえることのできるもうひとつの世界なのだ」社会性昆虫の面白さを見事に言い表した言葉に感動する。シロアリなんて実際に見たら恐怖と憎悪が湧き上がるばかりだろうけど、本書の中においては、その不思議さにすっかり魅了されてしまう。2024/10/23

たまきら

49
ミツバチと時間を過ごすと、社会性昆虫の高度なコミュニケーション力にただただ感動する。そうすると他の社会性昆虫に興味がわくが、自分が興味を持った昆虫の多くは地下にお住まいなのでまったく観察ができないのが玉に瑕なのよね~…。というわけで、シロアリに興味はあってもまさかこたつの中で買うことなど考えもしなかった自分はただただ大笑いしっぱなし。よめばよむほどシロアリもミツバチと同じで超個体!腸内細菌には特に興味がわいた。わいたが、木造の長屋に住む身なのでミミズの観察で我慢しないとね。2023/03/28

ニッポニア

46
シロアリは蜂の仲間で、普通のアリはゴキブリ。動物の話はどこかビジネスに繋がってくるから参考になる。以下メモ。人間もよく噛めばダンボールも消化できる。一旦羽アリとなったら最後、巣にとどまることは許されない。アリのゲイカップルは子孫を残せないが、レズカップルは残せる(!)、一匹だけの巣でも卵が生まれ正常に孵化する!ヤマトシロアリの巣には女王のクローン600匹とハーレムを築く。女王は不老不死、かもしれない。キノコシロアリの女王は部屋から一歩も動かず、ソーセージの用の大きさになり、たらこのような味でうまい。2023/05/20

yumiha

41
『バッタを倒すぜ…』で、本書のことが取り上げられていたのと、誌友さんレビューが魅力的だったので、チョイス。昨夜就寝前読書にしかけたところで、ヤマトシロアリの巣の写真が目に飛び込んできたので、慌てて本を閉じた💦シロアリの悪夢はノーサンキュ!写真でもビビるのに、著者の松浦氏といい『バッタ…』の前野氏といい、実物を観察したり触ったりが日常とは、スゴイ方々❗️これまで全くシロアリに興味がなかったので、グルーミングやフェロモン(ワインの匂いだそうな)や菌類との共生(?)など、へぇ~っ😵と思いながら読み進めた。2024/10/27

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