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そうだったんだ!日本語
正書法のない日本語

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  • サイズ B6判/ページ数 191p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000286213
  • NDC分類 811
  • Cコード C0381

内容説明

正書法とは正しい書き方のこと。日本語にはそれがない。日本語を書くための文字として、漢字と二種類の仮名とがある。ある語は漢字で書くこともできるし、仮名で書くこともできる。あてられる漢字も一つとは限らない。だからつねに書き方には選択肢がある。現代は一つの語の書き方を一つにしぼろうとしている。しかし、『万葉集』以来、日本語の表記にはずっと多様性があった。表記を通してみた日本語の歴史。

目次

序章 日本語には正書法がない
第1章 漢字で日本語を書く
第2章 仮名で日本語を書く
第3章 仮名と漢字とで日本語を書く
第4章 明治期の日本語表記の多様性
第5章 現代日本語の表記

著者等紹介

今野真二[コンノシンジ]
1958年神奈川県生まれ。1986年早稲田大学大学院博士課程後期退学。高知大学助教授を経て、現在、清泉女子大学教授。専攻は日本語学。著書に、『仮名表記論攷』(清文堂出版、第30回金田一京助博士記念賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SKH

8
日本語表記の歴史。2014/12/16

kem

3
日本語は数多ある言語の中でも珍しい「正書法」のない言語だということを、様々な例によってしめす。古典に親しんでいる人にとってはあまり新しい知見は得られないかもしれないが、きちんと整理して説明しているので、見通しがよくなる。ホントに日本語にはさまざまな書きかたがあるんだなあと、あらためて実感。問題は、そんな日本語を、どんな書き方で書くのかはそれぞれの選択(と美意識)にまかされているということ。筆者も言っているがそれを無理矢理ひとつの表記法にするのは間違っている。これが日本語のオモシロサなのだろうと思う。2013/05/21

がっちゃん

1
「怪しい」と「妖しい」って、声に出すと「アヤシイ」だけど、なんで表記が2つもあるの?なんか意味があるの?そんな素朴な疑問を真面目に解決しようとしている。「そうだったんだ!日本語」シリーズはまだまだ出るそうなので、地道に追いかけたい。2013/05/07

濱田

0
興味深く読み終えた。 日頃からぼんやりと感じてたことが明文化されていて、頭の整理がついた。 2017/11/03

じゃじゃじゃ

0
古典~明治の議論がメインで、絵文字や漢字の当て字的な使い方といった、最近の変わった表記と結び付けてもよかったのではと思ったのですが、その流れを理解するためにはなると思うので、学生にもシェアしたいと思いました。2014/03/09

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