出版社内容情報
リスク社会を生き抜くために,リスクガバナンスやリスクコミュニケーションなどの観点から,諸分野に跨がる総合的学問の基礎づくりをめざしたシリーズ.3.11大震災を受けて,激甚な複合的災害を射程に入れた論考を増補した.
内容説明
結婚、出産・育児、教育、失業、家計破産、離婚、老後、病気、寝たきり、死亡などは、人生の過程で避けられない、あるいは不確実的に発生することがある、幸福と不幸が隣り合わせになった出来事である。そこでのリスクを小さくするための行動の選択とセーフティネットとしての保険制度のありかたについて、経済学の観点から考える。あわせて格差社会化しつつある日本における貧困、失業の最大要因としての企業倒産、環境問題を引き起こす主体としての企業活動について、リスク論の観点から考える。
目次
序章 経済学上のリスク対策
第1章 医療・介護と年金とリスク
第2章 失業と労働災害―労働の二大リスクを考える
第3章 貧困のリスク
第4章 環境リスク削減とその経済的影響
第5章 正社員と非正社員のリスク
第6章 企業倒産リスク
3.11後のリスク学のために 3.11後の経済と政策
著者等紹介
橘木俊詔[タチバナキトシアキ]
ジョンズホプキンス大学大学院修了。同志社大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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