出版社内容情報
リスク社会を生き抜くために,リスクガバナンスやリスクコミュニケーションなどの観点から,諸分野に跨がる総合的学問の基礎づくりをめざしたシリーズ.3.11大震災を受けて,激甚な複合的災害を射程に入れた論考を増補した.
内容説明
リスク社会において、そもそもリスクはどう定義されるのか。また、個々のリスクを最小限にしつつ、互いに拮抗するリスクをどのように調整していくのか?経済学・法律学・社会学・科学技術など、各学問領域に通底する新しい学問として、リスクマネジメントの総合化・体系化を目指す。そのための問題の発見と整理を行なう、シリーズの総論。冒頭に編者全員の共同討論を置き、リスク学に関係する主要文献の解題を付す。
目次
共同討論1 リスク論からリスク学へ
第1章 経済学におけるリスクとは
第2章 リスクと法
第3章 リスクと福祉社会
第4章 リスク解析とは何か
第5章 環境リスクの考え方
共同討論2 リスク学の再定義と再構築―3.11を踏まえて
著者等紹介
橘木俊詔[タチバナキトシアキ]
ジョンズホプキンス大学大学院修了。Ph.D.同志社大学経済学部教授。経済学全般・労働経済学
長谷部恭男[ハセベヤスオ]
東京大学法学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科教授。公法学(憲法)
今田高俊[イマダタカトシ]
東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。学術博士。現在、東京工業大学大学院社会理工学研究科教授。社会システム論・社会階層論
益永茂樹[マスナガシゲキ]
東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。工学博士。横浜国立大学大学院環境情報研究院教授。環境科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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