岩波フォト・ドキュメンタリー世界の戦場から
核に蝕まれる地球

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  • サイズ A5判/ページ数 78p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000269711
  • NDC分類 369.37
  • Cコード C0331

出版社内容情報

セミパラチンスク,ビキニ島,ネバダ,イラク….核実験や放射性廃棄物や劣化ウラン弾によって日々被曝し,生存の危機に脅える人びと.放射能は地球を生きものが何世代にもわたって生きてゆけない土地に変えていく.

内容説明

セミパラチンスク、ビキニ、ハンフォード、ネバダ、ジャドゴダ、イラク…。放射能で生存の危機に脅える世界各地の人びと。

目次

1 旧ソ連セミパラチンスク核実験場―カザフスタン共和国
2 ビキニ水爆被曝者―マーシャル諸島共和国・ロンゲラップ島民
3 アメリカ・風下地区の住民―ネバダ核実験場・ハンフォード核工場
4 インド・ウラン鉱山の村―ジャドゴダ
5 イラク・劣化ウラン弾は何をもたらしたか?

著者等紹介

森住卓[モリズミタカシ]
1951年、神奈川県生まれ。フォトジャーナリスト。基地、環境問題等を中心に取材活動を行なってきたが、94年より世界の核実験場の被曝者を取材。旧ソ連セミパラチンスク核実験場の取材で、週刊現代「ドキュメント写真大賞」受賞。『セミパラチンスク』で日本ジャーナリスト会議特別賞、平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞を受賞。98年より湾岸戦争で米英軍がイラクで使った劣化ウラン弾による人体への影響の取材を続けている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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更紗蝦

6
旧ソ連セミパラチンスク核実験場、ビキニ水爆被害者、アメリカのネバダ核実験場・ハンフォード核工場、インドのウラン鉱山、イラクの劣化ウラン弾に関連した写真が掲載されているフォト・ドキュメンタリーです。ページをめくるたびに、日本も核の被害者であると同時に加害者であるということが思い起こされ、恐ろしくなると同時に悲しくなります。アメリカに原爆を投下された日本は核の被害者ですが、ウラン残土問題や劣化ウラン弾問題の視点から見れば、原発推進国である日本は加害者です。核の問題は世界規模で考えねばならない問題です。2014/07/01

Takao

2
2003年8月6日発行(2006年10月13日、第3刷)。「2010.10.24」の著者サイン入り。「かながわく九条の会」結成2周年のつどいで記念講演をお願いした時のものだ。その5ヶ月後に、3・11の原発事故が起こった。本書には、セミパラチンスク、ビキニ環礁、アメリカ・ネバダなどの核実験場周辺で起こっている放射能被害や、湾岸戦争で劣化ウラン弾が使用されたイラクの子どもたちの被害などが、写真とともに報告されている。目を背けたくなるが直視しなければならない地球の現実だ。再読。2019/05/25

ERNESTO

2
 フライデー等の記事からのもので、記事の踏み込みとしては浅いが、カザフスタン・インド・ビキニ島・ネバダと、世界に広がる核汚染やヒバクシャをカメラは捉えている。  遠く離れた出来事ではない。  西側最悪の汚染地ハンフォードは穀倉地で、小麦やジャガイモは日本に輸入されているのだ。  本書で紹介された地の追跡調査報道は、特にイラクでは数多く出版されている。  世界がどれほど汚染され、その被害がどれほどのものかを知る為の入り口となる本だ。2012/12/06

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