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沖縄の自立と日本―「復帰」40年の問いかけ

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000259095
  • NDC分類 312.199
  • Cコード C0031

内容説明

沖縄の「復帰」とは何だったのか。人びとの切実な願い「平和憲法の下への復帰」であったはずの施政権返還から四〇年が過ぎた今、変わらぬ米軍基地の重圧と構造的差別の現実を前に、「復帰」の意味を根底から問い直し、真の自立を模索する論議が高まっている。沖縄を代表する四人の論客が、沖縄の自立への展望とアジアの中での未来像を熱く語る。

目次

「復帰」四〇周年は未来を切り拓く決断の年(「復帰」とは何だったのか;日本にとって沖縄とは何か ほか)
「祖国」意識と「復帰」思想を再審する(「祖国」を幻視する;「建白書」にみる“負”の思想 ほか)
東アジアの平和と沖縄(東アジアの中の沖縄―前近代から近代へ;戦後日米関係の中の沖縄 ほか)
新たな沖縄振興について(沖縄振興の歴史;基地と経済をめぐる問題 ほか)
座談会 沖縄の自立と日本の自立を考える(「復帰」四〇年をどう見るか;基地撤去と経済的自立の可能性 ほか)

著者等紹介

大田昌秀[オオタマサヒデ]
1925年沖縄県久米島生まれ。沖縄師範学校在学中に鉄血勤皇隊の一員として動員される。早稲田大学教育学部卒業後、シラキュース大学大学院修士課程修了。琉球大学法文学部教授、同学部長を経て、第4代沖縄県知事(1990‐98年)、参議院議員(2001‐07年)。現在、沖縄国際平和研究所理事長

新川明[アラカワアキラ]
1931年沖縄県生まれ。1955年琉球大学文理学部を中退し、沖縄タイムス社に入社。同社八重山支局長、『新沖縄文学』編集長、『沖縄大百科事典』刊行事務局長などを経て、取締役編集局長・社長・会長を歴任し、1995年退任。現在の沖縄を代表するジャーナリスト

稲嶺惠一[イナミネケイイチ]
1933年大連市(現・中国遼寧省)生まれ。1957年慶応義塾大学経済学部卒業。いすゞ自動車を経て、1973年琉球石油(現・りゅうせき)入社。同社社長・会長、沖縄県経済同友会代表幹事、沖縄県経営者協会会長、沖縄セルラー電話社長、日本トランスオーシャン航空会長を歴任。第5代沖縄県知事(1998‐2006年)。現在、りゅうせき参与

新崎盛暉[アラサキモリテル]
1936年東京生まれ。1961年東京大学文学部卒業。都庁勤務のかたわら「沖縄資料センター」の活動に従事。1974年沖縄大学に赴任、学長・理事長を歴任。現在、沖縄大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パパ

2
海洋国家、琉球王国として独自の歴史を持つ沖縄だが、明治の琉球処分(琉球王の廃位)以降、清との二重朝貢を停止し、日本に帰属することになった。終戦間際、人口の4分の1を失う沖縄戦を経て、サンフランシスコ講和条約により日本から再び切り離された。しかし、沖縄は、米軍政下の人権抑圧、軍事基地化を倦み、憲法9条を持つ平和日本に「復帰」することを選んだ。このような歴史を考えると、未だ在日米軍基地の4分の3を負担する沖縄県民の本土の人間に対する思いが複雑なのはよく理解できる。2014/04/20

kumonosuke

2
沖縄には多くの人が日本に帰属した事を良いことではないと考えている人が少なくないという事実を知り驚いた。沖縄=日本という了解であった為、それが誤解であった事がわかった。沖縄に犠牲のみを強いている日本人の意識を改善しなければならない。2013/12/13

健康平和研究所

0
195ページ 今の日本である限りは、もう日本そのものが滅亡に向かっている(新崎盛暉)2017/06/02

Y_Kuroyanagi

0
20140109ー201403012014/03/01

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