内容説明
「わかりやすく透明な政治」を求めて、「彼ら」を叩き続けるべきか。グローバル化という名の「椅子取りゲーム」を続けていくしかないのか。現実主義とは、今そこにある権力を受け容れることか。私たちは国家に排除され、抑圧されるだけの存在なのか。政治の現在を見つめる気鋭の政治学者による時論集。
目次
第1部 デモクラシーの争点(デモクラシーの重層化へ;何が争点なのか?―国民と市民のあいだで;中心への強迫 ほか)
第2部 憲法論議の前提(憲法の「選び直し」は必要か;テキストとしての憲法典と、実践としてのコンスティテューション;私たちにとって憲法とは何か)
第3部 いま、ここで考える―時評(政治と国家;格差と連帯;社会選択のゆくえ ほか)
著者等紹介
杉田敦[スギタアツシ]
1959年生まれ。東京大学法学部卒。現在、法政大学法学部教授。専攻は政治理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ドルココ
2
前単著『境界線の政治学』で主題となった、境界線・二分法・憲法(権力)を関心テーマとした政治評論集。『境界線の政治学』は政治思想がメインだったが、それを現代日本政治に当てはまめて論を展開している。政治評論や「論壇時評」が多い分、日本政治を振り返るのに有意義だろう。欠点を挙げるならば、筆者が境界線を関心テーマに据える一方で、筆者自身が「筆者とその他」という構造で自らを安全圏に置いて論評している点が挙げられる。2011/07/10
D.Okada
1
政治学者杉田敦による時論集。丸山眞男に関する文章で、丸山の現実主義に触れつつ、21世紀のいま、論壇は、「国際的にも国内的にも困難な課題に直面する中、硬直した『現実』観に立って、脊髄反射的に言葉を繰り出すだけの言説が少なくない」とし警鐘を鳴らす。そうした上で、「刺激と反応との同時性をあえて切断し、あらゆる可能性を多角的に検討する、政治的思考が求められている」と締めくくる。著者が編んだ『丸山眞男コレクション』収録の「『現実』主義の陥穽」を再読しようか、新著『政治的思考』を読もうか。2013/06/19
遠山太郎
0
1)一つ、境界性を疑うデモクラシーという境界性の中にいることを正しいとしてないか、と疑問におもった。日本の国民主権の整合性にこだわっているようだし。しかもイギリス憲政を理想だとして、エリート主義を否定するのはなんなのか。まとまった論は政治的思考を読むことか。 ◇デモクラシーの争点 B対立こそが争点を明確にする。96年 / ロールズ無理がある。しかし、、自分の背景を知りつつ、しかもそれを超えでること。この市民の倫理は、国民の道徳のように上から強制されるものではない。それは義務づけられるものではなく、個人の自2013/04/14
ことぶき あきら
0
雑誌などに発表された杉田敦氏の文章を集めた本です。評論というよりエッセーといった感じで読みやすい本です。印象に残った部分を引用します。「・・・政治においては、最終的な決着というものは存在しない。映画なら、都合の良いところで終わるだろうが、政治には終わりはない。ある時点で勝ちと見えたものが、その先の挫折につながる・・・」そんな前提で、あれこれいろいろ考えるといった内容です。あと、インタビュー部分でのインタビュアーの質問が厳しいと思いました。面白いからいいけど。2013/02/03
抹茶ケーキ
0
時事論集なのでその分テーマが拡散していて結局何が問題にされているのかがよく分からなかった。2019/09/07




