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「構造改革」という幻想―経済危機からどう脱出するか

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000228176
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0033

出版社内容情報

小泉内閣登場以来「構造改革なくして景気回復なし」との主張が勢いを増している.が,それは本当に正しいか.「失われた90年代」における日本経済の動向を詳細に分析して,不況の真の原因を明らかにし,国民に無用の「痛み」を求める改革論の危険性を鋭く指摘する.

内容説明

数年前より主張されてきた構造改革論が、小泉内閣の登場を契機にさらに勢いを増している。が、「構造改革なくして景気回復なし」というその主張は本当に正しいのか。「失われた九〇年代」における日本経済の動向を詳細に分析して、長引く不況の真因を明らかにし、国民に無用の「痛み」を求める現在の「改革」論の誤りとその危険性を鋭く指摘する。

目次

1 九〇年代日本経済とは何であったのか(長期低迷を招いたのは「構造問題」か;景気を失速させたのは不良債権問題か)
2 日本経済の現状はどうなっているか(なお遠い自律回復への道のり;不安な現実、その背後にあるもの;財政危機、その実相を探る)
3 日本経済はどこへ行こうとしているか(株価資本主義―さらに不安な時代へ;金融ビッグバンのもたらすもの;経済再生へ―本当に必要なこと)

著者等紹介

山家悠紀夫[ヤンベユキオ]
1940年、愛媛県に生まれる。64年、神戸大学経済学部卒業、第一銀行入行。82年、第一勧業銀行虎ノ門支店副支店長。91年、同調査部長、第一勧銀総合研究所発足とともに、取締役常務理事調査本部長を兼務。94年、第一勧銀総合研究所専務理事。2001年4月から、神戸大学大学院経済学研究科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小僧武士

1
『日本経済の低迷の長期化が、かえって「構造改革」論者を勢いづかせている。長期低迷は構造が悪いからだ、という論理を展開してである。あるいはひょっとすると、後期不況は「構造改革」をさらに推進するために、「構造改革」論者があえて作り出した不況であったのかとさえ思いたくなる。』2016/01/18

simi

0
なつかしい。 2013/04/01

かじやん0514

0
まだいる「構造改革」論者の言説がいかに粗雑なものであるかがわかる本。出版から10年近くたっても有用。2010/10/12

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