子供は言語をどう獲得するのか

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  • サイズ A5判/ページ数 314p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000228145
  • NDC分類 801.04
  • Cコード C3080

出版社内容情報

言語獲得の道のりをたどりながら,様々な観点と探究方法を平明に解説し,言語環境の違いや個人差からくる発達過程の多様性にも目を向ける.ユニークな課題が好奇心を刺激し思考を深める.言語学の知識を必要としない入門書.

内容説明

子供はどうやって言語を獲得するのだろう?大人のことばを真似して覚えるのだろうか?それとも、視覚器官や聴覚器官を生まれながらに持っているのと同じように、「言語器官」とも呼ぶべきものを生得的に持っているため「何の努力もせず、いつしか言語を発達させて」しまうのだろうか?本書は「模倣・記憶説」対「言語器官説」という、基本的に異なるかに見える立場の融合に果敢にいどむ、他に類を見ない書である。豊富な、そして多くの場合ほほえましい幼児言語のデータと、「言語器官説」の理論との接点を求めるこの試みが、読者の好奇心を刺激するだけでなく、その心を楽しませてくれることは疑いない。言語学の基礎知識を必要としない言語学・言語獲得研究の入門書である。

目次

第1章 言語獲得にあたって子供はどういう能力を用いるか?
第2章 言語が使えるようになる前に子供はどのようにして伝達を行うか?
第3章 言語発達はいつ始まるのか?
第4章 幼児は言語の働きをどう見ているか?
第5章 言語発達を左右するものは?
第6章 子供はみな同じように言語を獲得するのか?
第7章 どの言語を習うかによって違いが出るか?
第8章 言語発達が終わるのはいつか?

著者等紹介

フォスター=コーエン,スーザン・H.[フォスター=コーエン,スーザンH.][Foster‐Cohen,Susan H.]
1980年ランカスター大学にてPh.D.(言語学・心理学)を取得。北アリゾナ大学英語学科準教授、ロンドン大学パリ・ブリティッシュ・インスティテュート英語学科上席講師を経て、現在カンタベリー大学(ニュージーランド)言語学科上席研究員

今井邦彦[イマイクニヒコ]
1934年東京生まれ。東京大学文学部英吉利文学科卒。文学博士。学習院大学文学部教授。東京都立大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょこみんと

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勉強の為、購入。興味深い話である。特に言語獲得には遺伝子レベルで因果があるという事実が衝撃的だった。改めて考えればそうなのだが、俗にいう「赤ちゃん言葉」の必要性が無いことに深く納得してしまった。(ストレートな愛情表現だから、全くの無駄ではないのだろうけれど。)2008/07/27

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