出版社内容情報
遠大な理想,祈りと旺盛な行動力によって日本の女子教育を拓き担った河井道.昭和天皇の東京裁判への訴追回避にも大きくかかわったこの骨太のキリスト者の軌跡を,凜としたその歩みに寄り添って生きいきと描き出す.
内容説明
キリスト教の信仰と理想に立ち、河井道はその生涯を歩み続けた。初期のYWCAの活動に献身的にかかわり、日本の女子教育に自身の明確な志をもって恵泉女学園を創立する。その活動は内外さまざまの分野に及んで世界中に広く知られ、第二次世界大戦の嵐の中にもその志を曲げることはなかった。また、敗戦直後には、昭和天皇の東京裁判への訴追回避に大きく関与し、教育刷新委員会特別委員会のメンバーとして戦後教育の改革にも積極的に取り組んだ。本書は、このように凛とした日本近代の教育者であった河井道の生涯に寄り添い、その生きた時代に据えて、その骨太の肖像を描き出した力作である。
目次
1 幼き日々
2 海を渡る
3 世界にはばたく
4 教育の創造
5 戦争と平和と
6 新たなる出発
著者等紹介
木村恵子[キムラケイコ]
1945年生まれ。恵泉女学園中・高等学校を経て、早稲田大学文学部卒業。NHKラジオ海外レポーターを経て、現在は執筆・翻訳に従事
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