岩波講座計算科学〈3〉計算と物質

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 292p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000113038
  • NDC分類 007.6
  • Cコード C3340

出版社内容情報

20世紀初頭に確立した量子力学は,物質内部の原子核や電子の振る舞いを見事に記述した.その複雑な基礎方程式は計算科学の発展によって取り扱いが可能となり,物質の性質の再現や予測が現実のものとなった.本書は,物質に対する基本的な計算手法から最先端の応用までを解説する.必要な数理的アイデアや理論に重点を置いた.

内容説明

自然界のさまざまな物質は原子核と電子で構成されている。物質を舞台とする諸現象は、この量子多体系である物質が従う物理・化学の基本的法則に則って解明・予測される。量子力学を基礎とした理論的手法を説明するとともに、コンピュータを用いた計算が果たす本質的な役割と成果を概観し、将来への展望を述べる。

目次

第1章 はじめに―物質の理解と物性の予測
第2章 理論手法の基礎
第3章 分子デザインと量子化学
第4章 量子論による物質デザイン
第5章 量子論で探る電子とイオンのダイナミクス
第6章 光励起と物質応答の量子論
第7章 物質科学と電子相関
第8章 超伝導転移温度の第一原理計算

著者等紹介

押山淳[オシヤマアツシ]
東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻教授

天能精一郎[テンノウセイイチロウ]
神戸大学大学院システム情報学研究科計算科学専攻教授

杉野修[スギノオサム]
東京大学物性研究所物性理論研究部門准教授

大野かおる[オオノカオル]
横浜国立大学大学院工学府物理情報工学専攻教授

今田正俊[イマダマサトシ]
東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻教授

高田康民[タカダヤスタミ]
東京大学物性研究所物性研究部門教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。