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チェンジング・ブルー―気候変動の謎に迫る

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  • サイズ B6判/ページ数 346,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000062442
  • NDC分類 451.8
  • Cコード C0044

出版社内容情報

本書は、第一級の科学ノンフィクションである。研究の最前線に身を置おく地球科学者が、10年の歳月をかけて書き上げた。地球温暖化の根源にある、気候変動の謎。その解明に挑む、科学者たちの姿を活写する。

内容説明

地球温暖化の根源にひそむ、気候変動の謎。本書は、その解明に挑む、科学者たちの姿を活写する。第一線の研究者による、信頼すべき正確な科学的解説。海外の優れたノンフィクションを彷彿させる、スリリングなストーリー展開。読者は本書に、その類稀なる融合を見いだすだろう。問題の本質を理解したい人は、必読の一冊である。

目次

海をめざせ!
暗号の解読
失われた巨大氷床を求めて
周期変動の謎
気候の成り立ち
悪役登場
放射性炭素の光と影
気候変動のスイッチ
もうひとつの探検
地球最後の秘境へ
気候が変わるには数十年で十分だ
気候変動のクロニクル
気候変動のからくり

著者等紹介

大河内直彦[オオコウチナオヒコ]
1966年、京都市生まれ。独立行政法人海洋研究開発機構地球内部変動研究センター地球古環境変動研究プログラム・グループリーダー。1995年、東京大学大学院博士課程修了後、京都大学生態学研究センター博士研究員、北海道大学低温科学研究所助手、米国ウッズホール海洋研究所博士研究員を経て現職。東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻准教授(委託)、および東京工業大学大学院総合理工学研究科化学環境学専攻連携准教授を兼任している。専門は、生物地球化学、クロロフィルやアミノ酸など各種有機化合物を用いた、過去および現在の地球環境の解明法の開発およびその応用。生物プロセスを重視した立場から、地球環境を理解する研究分野の開拓に情熱を傾けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

80
absintheはどちらかといえば温暖化懐疑派だ。それが初めて懐疑一辺倒をやめ、両方の主張をもう少し冷静に読み始めるきっかけとなった本。丁寧で判りやすい。少しでも冷静に、客観的に説明しようとする姿勢に好感を持った。absintheは自身の主張を今でも変えてないが、読む本は偏らせないほうがよさそうだと本書を見て思った。

mitei

47
地球規模での温暖化が進んでいると言われる昨今本当に巷に言われるCO2の問題なのか、それともそういう周期なのかという話に及び、地球の基軸の動きにより過去にあっという間に冷えていったということが判明してたのは初めて知った。だから今の気候変動も氷河期から間氷期の移行期だけどまた冷えていくほうが恐ろしいなと感じた。2012/04/01

Nobu A

23
成毛眞推薦本其の参。書評一寸違わずの秀逸本。08年初版。まずタイトルが言い得て妙。大学の地球科学や環境学の入門書の見本のような一冊。「地球温暖化」や「気候変動」と言う表現を聞かない日はないくらい日常化した現在。でも、どれだけ理解しているかと訊かれると大いに疑問。過去半世紀の気候変動の科学史を平易な言葉で携わってきた人物や貢献したプロジェクトを興味深く描写しながら俯瞰。キーワードは「放射性炭素年代測定」。某論文の「気候に対してロシアン・ルーレットで遊んでいること自体が問題」が正鵠を射る。大河内直彦著書初読。2022/12/04

ヨクト

18
圧倒的に面白い科学ノンフィクションでした。気候変動へのアプローチは海底堆積物や氷床の組成分析から酸素・炭素・水素同位体分析まで、壮大であり原子レベルで行われてきた歴史の物語なのだ。第二次大戦での科学の飛躍的な向上から1950年台後半から現代に至るまで、過去の気象変動への探究心と科学者達の弛まぬ努力によって成り立っている。今こと正しく理解し、地球温暖化が叫ばれる世界を冷静に見なければならない。本格的な内容ながら、読みやすく面白い、真の一級のノンフィクション。2019/06/01

nagata

13
確かに理系の新書数冊分のボリュームはページ数だけでなく、緻密な筆致と確かな構成力によるもの。いつも肌で感じていながら、環境にどんな影響を与えているかにあまりにも無自覚なままの現代人に一石を投じる。これまでにも各論は関連本で拾い読みしていたが、改めてその全体像を組み立て直してみる。特に基本的な物質のふるまいや地球の構造などについては、これでもか、というくらいに丁寧に深堀してくれているのがいい。同年代の方の作品として何度も読み返したい。2024/01/04

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