出版社内容情報
自ら沖縄戦を体験した著者が,30余年にわたる研究によって集大成した沖縄戦の実相は,戦争とは何か,国を守るとは何かを,現代に問うている.多数の未発表写真と新資料を収録.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroki Nishizumi
3
犠牲になるのは常に弱き者。想像を働かせることが耐えられない年齢になってきた。運命の歯車が少しずれて、台湾進攻であったならどうなったであろうか。2023/02/13
Atsushi Nakamuira
0
戦闘の展開、つまり日本軍守備隊の各種矛盾を知りたくて手にしたが、琉球人の民族的体験として纏められていた。とりわけ集団自決の証言の生々しさに愕然とする。最初に上陸された慶良間諸島では、突然一瞬にしてその生活世界の全てが消えてしまうという体験をした。2017/09/09