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続・自閉症の僕が跳びはねる理由―会話のできない高校生がたどる心の軌跡

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  • サイズ A5判/ページ数 147p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784900851597
  • NDC分類 493.937
  • Cコード C0037

出版社内容情報

●内容紹介(版元ドットコムより)
発行と同時に大反響をもたらした前作「自閉症の僕が跳びはねる理由」あれから3年、中学生だった著者も高校生になり「恋愛について」「仕事について」「勉強について」など高校3年生の「今」、60以上の質問に答えます。

●目次(版元ドットコムより)
はじめに

第一章 コミュニケーション
1.口から出る言葉に意味はありますか?/2.話をする相手が誰かわかりますか?/3.声をかけても気がつかないのはなぜですか?/4.話し言葉は外国語を話す感じに似ていますか?/5.自分から要求することは難しいですか?/6.筆談で自分の気持ちが書けるのはなぜですか?/7.幼い頃欲しいものがあるときはどうしましたか?/8.文字盤を見ているときには何を考えていますか?/9.いつも文字盤を持っていますか?/10.言葉を自由に使えないことをどう思いますか?

【詩】アジサイ

第二章 感覚
11.見ながら聞くことは大変ですか?/12.物の見え方に違いはありますか?/13.ウォークマンを聴くことで落ち着けますか?/14.乗り物に乗ったときはどんな気分ですか?/15.何でも口に入れてしまうのはなぜですか?/16.写真を撮られるのは苦手ですか?/17.どんなときに安らげますか?

【詩】なにぬねの

第三章 時間 
18.時間についてどう思いますか?/19.時間で区切るのは困りますか?/20.時間がわかれば先を見通せますか?/21.一日のスケジュールについてはどうしていますか?/22.カードでのスケジュール提示はどうですか?/23.カレンダーに予定は書き込みますか?

【詩】虹の中の黄色

第四章 行動 
24.こだわりはやめられませんか?/25.反復行動はやめられませんか?/26.じっとしていられないのはなぜですか?/27.注意されてもやめられないのはなぜですか?/28.集中したときにはどうなりますか?/29.迷子になるのはなぜですか?/30.指示がなければ動けないのはなぜですか?/31.すぐに行動できないのはなぜですか?/32.時々ぼーっとしているように見えるのはなぜですか?/
33.跳びはねるのはなぜですか?

【詩】トンボが死んだ 

第五章 興味・関心 
34.お手伝いはできますか?/35.植物のどんなところに関心を持ちますか?/36.カレンダーが好きな理由は何ですか?/37.辞典や広告などをじっと見るのはなぜですか?/38.「おかあさんといっしょ」の番組はおもしろいですか?/39.余暇はどんなことをしていますか?/40.バンドエイドをすぐに貼りたくなるのはなぜですか?

【詩】スッとした 

第六章 感情・思考 
41.気持ちと感情についてどう思いますか?/42.どのようなことで感動しますか?/43.予想外のことが起こるとどうなりますか?/44.笑い出すのは気持ちが楽しいときですか?/45.「すぐにできる」ことと「できない」ことの違いはなんですか?/46.「ここで待って」は伝わりにくいですか?/47.自己嫌悪に陥ることはありますか?/48.どんなときが幸せですか?/49.記憶のしかたはどうですか?/50.情報を収集して問題を解決することはできますか?/51.失敗したことを思い出し次に生かすことはできますか?

【詩】白い犬 

第七章 援助 
52.指示に従えないのはなぜですか?/53.目で見てわかりやすい環境づくりは大切ですか?/54.居心地が良いのはどのような場所ですか?/55.カードの選択方法で良い例はありますか?/56. 一緒にいるときにはあまり話しかけない方がいいですか?/57.大騒ぎするときはどうしたらいいですか?/58.パニックになったときはどのようにして欲しいですか?/59.問題行動を起こしたときに無視されることはどう思いますか?/60.注意されたときはどんな気持ちですか?/61.されて嫌なことはなんですか?/62.どのような援助をして欲しいですか?

【詩】なぜだろう 

第八章 今、そしてこれから 
物語を書く/勉強について/スクーリングで感じたこと/仕事について/講演会について/他の障がいを持つ人たちとの交流/恋愛について/人間愛について

おわりに ―思いを書くこと―

【詩】春色のリボン

●本書より(版元ドットコムより)
はじめに

この本は「自閉症の僕が跳びはねる理由」の続編です。
「自閉症の僕が跳びはねる理由」を出版したとき、色々な方からご意見をいただきました。
その中で、僕が当たり前に思っていたことが、普通の人にとっては意外なことも多いということを知りました。
僕は、自閉症の世界が特別だと思ってはいません。
僕たちもこの地球で人として生まれ、みんなと同じ場所で生きています。
ただ、みんなとは様々なことが少しずつ違うだけなのです。
それは、国が違えば、文化や習慣が違うことと似ているかも知れません。
僕は、自閉症の人のことをもっとわかって欲しいのです。
見かけだけでは、自閉症者の本当の姿は、理解できないのではないでしょうか。
もちろん、この本に書いていることが、全ての自閉症者に当てはまることだとは思っていません。
「自閉症の僕が跳びはねる理由」は、中学生だった僕が、感じたことや考えたことを書いたものです。その後、僕は通信制の高校に入学し、この春、高校3年生になりました。
僕は、今も人と会話ができません。
自閉症という障がいを抱えて生きています。
自閉症という障がいについて、どんなふうに感じているのか、中学生の頃と比べて変わった点、変わらなかった点、色々あります。
それを踏まえて、高校生になった現在の僕が持っている思いを、聞いていただけたらと思います。
この社会は、たくさんの人々で構成されています。
その中で自閉症者も生きているのです。
そのことを、いつも少しだけ気にかけてくだされば、自閉症者にとって、今よりずっと生きやすい世の中になるのではないでしょうか。
東田直樹

内容説明

高校生の今―自閉症について60以上の質問に答えます。

目次

第1章 コミュニケーション
第2章 感覚
第3章 時間
第4章 行動
第5章 興味・関心
第6章 感情・思考
第7章 援助
第8章 今、そしてこれから
おわりに―思いを書くこと

著者等紹介

東田直樹[ヒガシダナオキ]
千葉県君津市在住。1992年8月生。1997年2月幼稚園入園。1998年3月児童相談所にて「自閉傾向」と診断を受ける。1999年4月小学校入学。2004年4月千葉県立君津養護学校6年編入。2005年4月千葉県立君津養護学校中学部入学。2008年3月千葉県立君津特別支援学校(旧君津養護学校)中学部卒業。2008年4月アットマーク国際高等学校(通信制)入学。第4回・第5回「グリム童話賞」中学生以下の部大賞受賞をはじめ、受賞歴多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あん

74
前作と比べ、東田さんの発信する文章表現が豊かになり、彼の内面や自閉症のことが、よくわかるようになっています。話せない人は、きっと私達が考えている以上に繊細です。だからこそ、彼の紡ぐ言葉の意味を十分に理解し、寄り添いたいと思います。良書です。2015/01/23

パフちゃん@かのん変更

68
前作はまだ読んでいないので、会話のできない自閉症の青年が文字盤を使ってこんなに上手ににうまく自分の気持ちを表せることに驚く。私は自閉症の子どもを何人か知っているが皆それぞれに状態が違うので。彼の場合はかなり頭がいいと思われるが、それでも自分のこだわりを止められないらしい。笑顔で接してほしい、わかりやすくはっきりした口調で話してほしい、要点を絞って短い文章で話してほしい、指示するときは一回に一つだけ、僕の言いなりにならないでほしい、危ないとき、悪い行動をしそうになったときはそうする前に止めてほしい。2017/02/26

かおりんご

57
これまで何人かの自閉症児を見てきたけれど、彼らの内面までは深く考えたことがなかったから、大変勉強になりました。Q&A形式で語られているので、非常に分かりやすかったです。好きで奇声をあげたり、こだわったりしているのかと思っていたら、そうではないことが分かったのもよかったです。自閉症児はこうだ!という偏見をもたずに、接していけるようになりたいです。2015/10/18

のし

42
続編なので読みました。自分の思いを書くことは、心を見つめ直すこと。時に残酷で、時に幸福な、時間を与える…みんなと同じことができないのが不幸でなく、人間として自分らしい生き方ができないのが悲しいといっています。生きる意味がある…それを見つけるのが人生の目標と言い切れる重度の自閉症高校生は、健常者の高校生より強く、自立しているんではないかと思いました。2015/03/28

なるみ(旧Narumi)

41
「あるがままに自閉症です」「ありがとうは僕の耳にこだまする」に続く東田さん著書、3冊目。図書館でも大人気で著書を読める順番はもはや運です。非常にわかりやすく簡潔な文章で書かれていて、素晴らしい一冊だと思います。常々自分の考えをわかりやすくシンプルに端的に言いたい(でもできてない)と思っているので、尚更東田さんの才能と世界の豊かさを強く感じました。2015/03/19

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