内容説明
正倉院文書の大部分は、写経所文書(=帳簿)である。帳簿の内容と目的を整理し、写経事業ごとに代表的な研究論文とその成果をまとめた、写経所文書読解のための必携書。
目次
第1章 帳簿の実例(用度案;浄衣用帳;銭用帳;充紙帳;食口案 ほか)
第2章 写経事業の紹介(神亀四年・五年―大般若経;天平五年~天平勝宝八歳―五月一日経;天平十年~十五年―福寿寺大般若経・百部法華経・千手経千巻;天平十五年~二十年―大官一切経・甲賀宮写経・難波之時御願大般若経・後写一切経;天平十九年~天平勝宝三年―六十華厳経・千部法華経・百部最勝王経・寺華厳経疏 ほか)
著者等紹介
市川理恵[イチカワリエ]
1970年東京都に生まれる。1993年東京女子大学文理学部史学科卒業。1996年東北大学大学院文学研究科博士前期課程修了。2002年学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程修了、博士(史学)。日本学術振興会特別研究員PD・RPDを経て、東京大学史料編纂所研究支援推進員・駒沢女子大学兼任講師・聖マリアンナ医科大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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