内容説明
パキスタンアフガニスタンで先生さま(ドクター・サーブ)と呼ばれる男がいる。一九八四年から医療活動を始め、現在数百の現地ワーカーを率い、年間患者数二〇万の診療体制を築いた日本人医師の一五年を活写。
目次
異国にて
ベールの下の悲惨
間が鳴る
ペシャワール会
現地
それぞれの聖戦
JAMS発足
最大転機
集うひとびと
統合病院建設
人間という非力
辺境の地で
著者等紹介
丸山直樹[マルヤマナオキ]
1958年(昭和33年)新潟県生まれ。20代後半よりフリーランス記者となり、現在に至る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イノ
23
パキスタンとアフガニスタンで医者として働く氏の15年の歩み。 現地のテロや難民、日本でも資金活動や家族の生活と つねに苦労が絶えないのに本人は飄々としている。 実直で朴訥で昔気質で 仕事以外ではだらしが無い人。 そんな人柄だからかトラブルも起こすけど 惹かれ支援しようとする人たちも多く集まっていく。 今も現地で活躍されていて医者としてだけでなく 砂漠化した大地に用水路を引いて緑を 取り戻し難民を定住させている。 この人もだけど応援しているペシャワール会の人たちも 凄すぎです。2016/07/21
yori
3
★★★★★ どうしてそこまで、、、どうしてそこまで、、、と頭の中で何度も繰り返してしまう。。アフガンの伝統、文化、民族性、全てが日本の常識など全く通じない出来事の数々。そんな現地においても最も立場の弱い、いや、立場すら無く隔離され厄介者として暮らすしかなかった、ハンセン病患者の為に人生を捧げる中村哲という医師。2009/11/07
Macchan
1
後半の組織が大きくなり中村さんと違う考え方の人が増えてきてからの軋轢が失礼ながらかなりエキサイティングだった(顕微鏡を持ち帰ろうとするとライフルを突きつけられるあたりとか)。そんな中でも諦めずに前に進み続けるこの方はほんますごいよな・・・2017/06/12
Koichi Mori
1
ペシャワール会の中村哲医師を描いたルポ。発行された2000年当時としては面白いルポだったのかもしれないが、十年以上も経つとさすがに情報が古い。2012/01/08
kayoshi
0
★★★・・2010/04/18